「新鑒真」で行く中国の旅について
☆☆第54回「新鑒真」で行く中国の旅☆☆
−乗船者随筆を追記しましたー
●平成21年6月27日(土)付 南日本新聞のひろば欄に,第54回「新鑒真で行く中国の旅」に参加された桑原 昇氏の当旅行にまつわる随筆が掲載されましたので,御紹介いたします。
「戦友よ中国よありがとう」 鍼灸師 桑原 昇(89)
4月22日、薩摩川内市の川内港から「鑒真号」で、7回目の中国旅行に出発した。私は、終戦を中国大陸で迎えた。南下作戦、1300キロの行軍、戦友との別れなど、さまざまな思いを抱いて64年がたった。中でも、忘れられないのが捕虜となった私たちに食べ物を与えてくれるなど、親切だった中国人のことだ。
戦友も減り、生存者も高齢となり一緒に中国へ行くことも困難になった。私は、もう一度桂林へ行き、中国の人にお礼の気持ちを届けたかった。加えて、戦友の慰霊をしたかった。下手な中国語で、中国の友人に旅行の日程を知らせた。友人は、わざわざ時間をつくってくれた。24日、桂林で中国の友と会えた。友は歓迎の宴を設けてくれた。
私は、さらにガイドを頼み、75キロ離れた興安に行き、5人の御霊に深く頭を下げた。また、桂林の象鼻山の頂上に一人で登った。雨の中、「故郷」と「四季のうた」をハーモニカで吹いた。「君たちが礎になってくれたのだよ。おかげで日本も中国と仲良くなれた。だから、こうして桂林に来られたのだよ。安らかに眠ってくださいね。」私は亡き戦友に届くように、ハーモニカを吹き、中国の空に向かって感謝の礼をした。
6月15日は、63回目の復員記念日だった。
●平成21年4月22日(水),川内港埠頭において市制施行5周年記念となる「新鑒真で行く中国の旅」の出港式が行われました。
参加者(=乗船者)100名を代表して,通算13回目のツアー参加となられる市内在住の森 睦郎氏が元気に挨拶をされ,一行は澄み渡る青空の下,川内港に臨時寄港した貨客船「新鑒真」で中国に向けて出発されました。
川内港から上海港まで,ゆっくりと流れる時間を一行は船内で過ごされた後,悠久の歴史と近代的な側面を併せ持つ「中国」の旅を満喫されました。
そして,4月26日(日)の午後,たくさんの思い出をかばんに詰め込んで無事帰国されました。

【貨客船「新鑒真」プロフィール】
■大阪・神戸(毎週交互)―上海を結ぶ国際定期フェリー
・国際総トン数/14,543トン
・全長/156.67m
・航海速力/21ノット
・旅客定員/345名
・施設 /ラウンジ、サンデッキ、レストラン、売店、ゲームコーナー、麻雀室、卓 球室、カラオケ、ダンスホール
・客室 / 貴賓室(洋室)、特別室(洋室)、一等(洋室)、二等(洋室・和室)
・運航会社/中日国際輪渡有限公司(中国上海)
・総代理店/日中国際フェリー株式会社(大阪)
・建造所/尾道造船
【新鑒真寄港事業のあゆみ】
●昭和60年7月・・・大阪―上海を一週間で往復する「鑒真」就航に伴い,当時の旧川内市長が川内港誘致運動を開始
●昭和62年4月・・・「鑒真」の初寄港が実現
●平成6年4月・・・「鑒真」にかわって,「新鑒真」が就航
*平成21年度時点で,寄港回数54回,乗船者数は約9,000名にのぼっています。
0996-23-5111
0996-20-5570
