記者発表を行いました(甑島でのモササウルス類化石の産出)
下甑島に分布する姫浦層群(今から約8000万年前の地層)から、世界的に希少なモササウルス類「セルマサウルス」のものと思われる骨(方形骨)の化石が発見され、7月23日(水曜日)に記者発表を行いました。
記者発表の模様(市長あいさつ)

発見された方形骨
今回の標本は、甑ミュージアムが実施する調査で発見されたもので、シンシナティ大学の小西卓哉 准教授と共同で研究を進めたところ、モササウルス類のセルマサウルスの近似標本であることが分かりました。
モササウルス類の化石としては九州で3例目の発見で、歯以外の化石の発見は九州で初めてです。
また、今回の発見がセルマサウルスであれば、セルマサウルス型モササウルス類は、これまで全て北米内陸部(カンザス州、アラバマ州)のサントニアン期からカンパニアン期前期まで(今から約8600~8100万年前)の地層からしか見つかっていないことから、今回の化石がアジア初の発見であり、地層の年代からもこの属で最も新しい発見となります。
これは、これまでアメリカでしか見つかっていなかったセルマサウルス型モササウルス類の生息年代を大きく更新する発見で、アジア(日本)のモササウルス類の多様性について新知見をもたらすものです。
標本について説明するシンシナティ大学 小西准教授(写真:右)と
兵庫県立人と自然の博物館 三宅研究員(写真:左)
甑島では、恐竜化石だけでなく海生ワニ類やモササウルス類などの大型海生爬虫類の化石も続々と見つかっています。本標本は甑島産のモササウルス類としては2例目の発見で今後も甑島でのさらなる発見が期待されています。
甑ミュージアムでは今回記者発表したセルマサウルスの類似標本や、モササウルスの全身骨格標本など、多数の甑島産の化石を展示していますので、8,000万年前の太古の時代を感じに甑ミュージアムへお越しください。

モササウルス類の復元画(©山本 匠)
セルマサウルスの頭骨(画像提供:Mike Everhart)
更新日:2025年08月28日