甑ミュージアムの概要、歴史

更新日:2024年03月29日

甑島列島には「姫浦層群」と呼ばれる白亜紀後期の地層が分布しています。
この地層から、二枚貝やアンモナイト、魚類などの海の生き物の化石に加え、恐
竜やワニ、カメ、硬鱗魚、植物などの陸や淡水に棲む生き物の化石がたくさん見つかっています。
また、鹿島地域では、高さ200 m 近くにも及ぶ断崖が数km も続く、「鹿島断崖」の勇壮な景観をみることができます。
鹿島断崖のスケールや美しさはワールドクラスで、甑島列島が「国定公園」や「日本地質百選」に選ばれた際の決め手の一つとなりました。

 

恐竜は白亜紀の終わり(約6600 万年前)に絶滅したと考えられています。
甑島では、白亜紀後期(約8000~7000 万年前)の地層から恐竜化石が見つか
るため、恐竜の大量絶滅前に、日本やアジアにどのような恐竜が生きていたかを探る上でとても重要です。
また、その当時、陸と海にそれぞれどのような生き物が棲んでいたのかがわかる貴重な場所でもあります。
甑島では、2008 年に鹿島地域で獣脚類恐竜の歯と肋骨が見つかって以来、様々な恐竜化石が相次いで見つかっています。
2016 年には、上甑島でハドロサウルス類の大腿骨も見つかりました。

また、二枚貝やアンモナイト、魚類などの海の生き物の化石に加え、恐竜やワニ、カメ、硬鱗魚、植物などの陸や淡水に棲む生き物の化石がたくさん見つかっていることから、これらの化石やレプリカ等を鹿島市民サービスセンター内に展示し、「甑ミュージアム恐竜化石等準備室」として、これまでも調査・研究・普及・啓発を進めてきました。

 

この度、鹿島市民サービスセンターを博物館として改修し、令和7年4月に「甑ミュージアム」としてリニューアルオープンします。

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