国際交流員の活動と 「友好都市」常熟市


【常熟概況】
常熟(じょうじゅく)市は中国東部、江蘇(こうそ)省の南部に位置し、東は上海市、南は蘇州(そしゅう)市、西は南京(なんきん)市、北は南通(なんつう)市です。
薩摩川内市と常熟市の直線距離は約900キロメートルです。薩摩川内市と東京までの直線距離と同じくらいです。
常熟の面積は1276.32平方キロメートルで、人口数は約169万人です。
常熟の名所である虞山(ぐざん)は国家森林公園で、中国呉文化の発祥地の一つです。
虞山に接近している尚湖は中国で最優秀の生態系の維持とレジャー利用のワイズユースな観光地となっています。




【常熟最新情報】
常熟市内では南北東西4方向の無料高速道路が建設され、2020年には高速鉄道常熟駅も完成し、上海まで30分で到着できます。常熟西駅も建設中、2025年には開通する予定で、高速交通体系が急速に整いつつあります。

吉祥寺(きちじょうじ)
三国時代の赤烏年間(238年〜251年)に、建てられたお寺と伝えられているため、「赤烏古刹」とも呼ばれ、常熟で最も早く建てられた寺院の一つです。庵前の土丘の中には「赤烏遺跡」の4文字が刻まれている古木があります。伝説によりますと、呉の初代皇帝で有名な孫権の母はよくこのお寺に線香をあげに来られ、この木に小舟を係留したと伝えられています。

方塔園(ほうとうえん)
約900年前の宋の時代に建立され、京都の東寺の塔(55メートル)よりも高い67メートルの高さを誇る、古都常熟のランドマークタワーです。園内に方形の塔があることから名付けられました。方形の塔は宋代の古井戸、古いイチョウの木と並び「園中三寶」と称されます。周囲には宋代様式による美しい庭園が整備され、観光·レジャーに最適なエリアです。

市内無料高速道路
常熟市内には南北東西方向に6路線、制限速度1時間あたり80キロメートルの無料高速道路が整備されています。2022年に開通した国道524号延長線は蘇州市内と接続しており、所要時間30分で蘇州市まで移動できます。無料高速道路のため、常熟市内各地だけでなく、蘇州市などの周辺都市との移動距離も縮められ、常熟市の交通利便性は大きく高まっています。

中新昆承湖産業園区(ちゅうしんこんしょうこさんぎょうえんく)
[サーキュラーパーク]
常熟の南に、総面積約4600ヘクタールの「未来城」という、ハイレベル工業地域の開発が進んでおり、周辺地域一帯となった、新しいビジネスの創出と発展を目標として、ビジネスホールとショッピングモール、住宅等の総合的な整備が進められています。
*写真は建設中の産業園区の一部です。
国際交流員 唐靚(Tang Liang)活動の姿

交流会では、友好都市常熟市について内容を紹介しただけではなく、Q&A形式の交流で、常熟の地理から四季移り変わり、歴史文化から最新事情、路地グルメから生活習慣まで話しました。会場は大変盛り上がりました。こんな形の交流で、お互いに理解を促進することが少しでもできたと思います。

常熟市のことを更に理解して頂く良い方法は常熟市の本場の料理を食べることだと思いますので、薩摩川内市の方々に、常熟の伝統美食である常熟蒸料理、さつま芋スープ、ジャガイモの千切り炒め、チャーハンを紹介し、一緒に料理食事会を行いました。

「すべての知識は有用で、無用な知識は存在しません」という内容を中心に、川内南中学校の生徒の皆さんと話し合うことができて、とても嬉しかったです。また、常熟市を紹介する時に、生徒の皆さんから、積極的な質問を頂き、良いリアクションしてくれましたことを感動しました。

1987年から始まった青少年交流は、今回37回目となります。通訳として今回の文化交流に参加させていただいて、大変光栄に思います。オンライン交流の形で展開されましたが、両市青少年の発表を見て、青少年から溢れる活力や青春を感じました。また、両市が友好都市として30年以上にわたる深い友情もしみじみ感じました。このような文化交流に力を尽くしましたことは素敵な思い出になります。今後も両市友好交流のため、頑張りたいと思っています。
更新日:2024年02月22日