薩摩川内SDGsチャレンジストーリー(#33-2 川内なでしこライオンズクラブ)
本市では、令和3年6月8日に、市長が「薩摩川内市未来創生SDGs・カーボンニュートラル宣言」を実施し、2030年SDGsの達成と2050年カーボンニュートラルの達成に向けて取り組んでいます。
また、令和4年5月20日には、国(内閣府)のSDGs未来都市に選定され、今後さらにSDGs及びカーボンニュートラルの達成に向けて、「薩摩川内SDGsチャレンジ」を合言葉に市民総ぐるみで取り組むことを目指し、持続可能な社会の実現のために、一人ひとりができることからSDGsの達成に貢献し、市民のみなさんと一緒に本市の未来を創る各種取り組みを実施しています。
各種取り組みの1つとして、市内でSDGsに関連する取り組みを行っている市民の方をインタビューした「薩摩川内SDGsチャレンジストーリー」を動画及びWebコラムにて公表しています。
【関連ゴール】3 すべてに人に健康と福祉を 4 質の高い教育をみんなに 5 ジェンダー平等を実現しよう 17 パートナーシップで目標を達成しよう
川内なでしこライオンズクラブ
川内なでしこライオンズクラブの皆さん
2025年に創立20周年を迎える「川内なでしこライオンズクラブ」は、本市を拠点に活動する女性グループです。ライオンズクラブ国際協会は200を超える国や地域にクラブを有し、日本国内にもおよそ2,800のクラブがあります。多くのクラブがあるなか、「川内なでしこライオンズクラブ」は、鹿児島県内で唯一の女性だけの組織として精力的に活動しています。会長の中池君子(なかいけ きみこ)さん、幹事の田中康代(たなか やすよ)さん、事業委員長の枇杷眞弓(びわ まゆみ)さんに話を聞きました。
(左)事業委員長 枇杷 眞弓(びわ まゆみ)さん
(中央)会長 中池 君子(なかいけ きみこ)さん
(右)幹事 田中 康代(たなか やすよ)さん
目線を届ける、手を差し伸べる
「なでしこライオンズクラブ」の活動の特色のひとつに、地域に根差したボランティア活動に加えて、医療・福祉やジェンダーの関わる問題について、積極的に関与していることが挙げられます。がん治療患者へのタオル帽子の寄贈、小・中学校への生理用品の寄贈、国際女性デーに合わせた啓発活動など、時代の変化に呼応するように、働きかけてきました。
中池さん「会員の友人ががんで入院したことをきっかけに、何かできないだろうか?と思いました。がん患者さんの多くは治療の過程で頭髪が抜けるため、その時に着用できる清潔で柔らかい生地でできた帽子があると助かるそうです。メンバーが手作業でタオル帽子を作り、鹿児島市立病院、本市の済生会病院に寄贈しています。最初は集まって作り方をレクチャーし、それぞれ自宅に持ち帰って布を切る人、縫う人、手分けして作業しています」
市内の小・中学校に生理用品を寄贈し、啓発活動
中池さん「当時はコロナ禍、新聞紙上などで『生理の貧困』という言葉を目にしていました。どういうことだろう?と話し合いをし、会員に助産師がいたことで、状況への理解が進み、活動へと発展しました。それまで生理用品が手に入りづらい児童、生徒に対し、県や自治体からのサポートが追いついていなかったものが、次第に動くようになりました。これなら、私たちがやめても自治体などが動いて備えられるようになったと思えたので、この活動はひと区切りしました。今では各所の公共施設に生理用品の備えがあり、スタッフに声かけできるような体制も整ってきたと感じます」
枇杷さん「生理用品に関することは特に、女性のクラブであること、助産師で、市内の小・中学校で性教育など携わってこられた方たちがいたからこそ、踏み出すことができた。女性ならではの視点で、続けていける新しい取り組みを今後も見つけていけたらいいなと思います」

国際女性デー3月8日の取り組み
中池「数年ほど前から、『国際女性デー』という言葉を聞くようになりましたよね。ミモザを配布しているというニュースを見て、『私たちも何かやりましょう』という意見が会員から出ました。それで、私たちもミモザの花を配布するとともに、国際女性デーの周知に努めています。2024年は、鹿児島大学の教授を招いて『男女ともに更年期について考えましょう』という講演を行いました」
講演には、女性だけでなく、男性の姿も多く見られました。講演を聴いた女性からは「夫も連れて来たら良かった。家に帰って家族みんなに話します」との声もあり、女性だけに限らない広がりを見せています。
2024年10月取材
次回「薩摩川内SDGsチャレンジストーリー(#33-3)」では、川内なでしこライオンズクラブのこれからの活動についてご紹介します。お楽しみに!
薩摩川内SDGsチャレンジストーリー(#33-1 川内なでしこライオンズクラブ)
更新日:2024年12月13日