樋脇精工株式会社による高校生への「鍛金技術の体験授業」を行いました
薩摩川内市SDGsイノベーショントライアルサポート事業
薩摩川内市では、SDGsに掲げる「誰一人取り残さない」との理念の下、社会・環境・経済の三側面における統合的取組を、市民・事業者等と連携しながら推進することにより、持続可能で魅力的なまちづくりに取り組んでいます。
その取組の一つとして、先端的なデジタル技術等の実用化を推進することにより、地域における新規産業の創出や産業の集積、本市のブランド力向上を目的として、薩摩川内市をフィールドとする各種先端技術等を活用した実証実験を、全国から公募しています。
令和5年11月1日から、樋脇精工株式会社による「廃棄アルミ鍋類を利用した鍛金造形」の取組を支援しており、その取組の一環として、この度、川内商工高等学校で「鍛金技術の体験授業」を行いました。
【日時】令和6年4月17日(水曜日)14時から15時30分
【場所】川内商工高等学校
【参加生徒】機械科 3年B組のうち5名
【体験内容】鍛金技術を用いて、アルミ板から風鈴を製作
樋脇精工株式会社の宝満(ほうまん)さんのレクチャーを熱心に聞く生徒たち。
ハンマーの振り方や打ち込み角度まで細かく学び、体験することで鍛金技術の難しさを実感していました。
当初は不慣れなハンマー作業ということもあり、生徒からは「腕が疲れる」という声も聞こえましたが、授業の終盤になると、自分の作品の経過を見せ合うなど、手作業の大変さも感じつつも、ものづくりの魅力も感じている様子でした。
また、廃棄予定のアルミ鍋から風鈴に生まれ変わる過程を目の当たりにすることで、生徒一人一人が、SDGsを自分ごととして考えるきっかけとなりました。
最後には、自分で作った風鈴の涼しげな音色に満足した表情でした。
樋脇精工株式会社による実証実験の取組について
【事業概要】鍛金技術により、廃棄や保管されているアルミ鍋や容器類から甲冑面や鈴などを製作し、資源循環を促すことでゴミの減量を目指す取組。
【支援期間】令和5年11月1日から令和6年4月30日
【これまでの取組】効率的な材料調達の課題解決に向け、樋脇地域の市比野自治会および新開自治会にご協力いただき、廃棄する予定、家に保管されているアルミ鍋類の分別回収を行いました。
更新日:2024年04月24日