鹿児島県指定史跡「天辰寺前古墳」の紹介
位置
薩摩川内市天辰町字寺前651番地2
概要
天辰寺前古墳は、平成20年6月に天辰町寺前での区画整理事業の工事中に見つかりました。
このあたりに古墳が残っていることは珍しく、天辰寺前古墳と名付けられたこの古墳の石室は、盗掘の被害を受けていませんでした。
その後、平成25年には古墳と出土品がそれぞれ県指定文化財となり、現在は天辰寺前古墳を後世に残すことを目的に公園が整備され、石室復元模型などが展示されています 。
天辰寺前古墳は1500年以上前に作られた古墳で、直径約28m、高さ3mの円墳と考えられています。石室内には壮年の女性が一体埋葬されており、貝製腕輪を身に着けていたほか、銅鏡と刀子が副葬品として納められていました。これらのことから、この女性はこの付近の支配者といった特別な身分の人物であったと考えられています。

天辰寺前古墳公園 遠景

石室内部

副葬品【銅鏡】

副葬品【鉄製刀子(小刀)】

天辰寺前古墳公園 位置図
更新日:2024年10月22日