みんなで取り組む流域治水

更新日:2024年11月01日

近年、気候変動等の影響により、激甚化する水災害に対応するため、流域の関係者のみんなで水災害対策等に取り組む「流域治水」が全国的に進められています。

当ページでは、本市における「流域治水」の取り組みについて紹介します。

流域治水とは

流域治水とは、気候変動の影響等により増大している水災害のリスクに対応するため、これまで河川管理者が主体となって行ってきた治水対策に加え、流域全体のあらゆる関係者が協働して水災害対策を行う考え方のことです。

その対策は、1.氾濫をできるだけ防ぐ・減らすための対策2.被害対象を減少させる対策、3.被害の軽減、早期復旧・復興のための対策の3つの柱からなります。

本市でも、安全安心なまちづくりを実現するため、河川管理者である国や県等と連携しながら「流域治水」の取り組みを進めています。

ryuuikichisui

【出典:国土交通省HPより】

流域治水プロジェクト

あらゆる関係者が協働して流域全体で水害を軽減させる「流域治水」の取り組みを計画的に進めていくため、「流域治水協議会」を国や県が開催し、流域内の関係者で協議や情報共有を行っています。

この「流域治水協議会」において協議した河川、流域に関する対策や避難、水防等に関する対策などを「流域治水プロジェクト」として取りまとめています。

本市が参加する「川内川水系流域治水協議会」および「北薩地域流域治水協議会」で取りまとめられた各水系の「流域治水プロジェクト」は川内川河川事務所や鹿児島県のHPで確認することができます。

川内川水系隈之城川等の「特定都市河川」および「特定都市河川流域」の指定

特定都市河川とは、氾濫したときに大きな被害が起こると考えられる河川のうち、河川だけの整備では被害を防止することが難しい場合に、関係者が協働して流域全体で被害の軽減に取り組むものとして指定された河川のことです。

隈之城川流域では、平成5年8月や、令和2年7月に浸水被害が発生し、住宅のほか、大型店舗や要配慮者施設等に被害が発生しています。

また、隈之城川流域では宅地開発等が進むことにより雨水の貯留や浸透効果が減少し、水災害のリスクが増大しています。

このような背景から、国は、特定都市河川浸水被害対策法に基づき、令和6年11月1日付で川内川水系隈之城川流域を特定都市河川流域に指定し、隈之城川流域内の6河川を特定都河川に指定しました。

注)隈之城川流域内の6河川:隈之城川、平佐川、百次川、勝目川、都川、木場谷川

特定都市河川及び特定都市河川流域の指定範囲

特定都市河川及び特定都市河川流域の指定範囲は、以下のファイルをご参照ください。

特定都市河川の指定により必要となる手続き

特定都市河川の指定に伴い、雨水の浸透を阻害する1,000平方メートル以上の開発について、雨水の流出抑制対策を義務付けられること等により、流域における貯留・浸透機能の向上が図られ、水災害に強いまちづくりが推進されることになります。
そのため、特定都市河川流域内で開発を行う際は、雨水の流出抑制のための県知事の許可が必要となる場合がありますので、以下の窓口までお問合せをお願いします。

申請窓口一覧表
申請窓口 連絡先(電話番号)
鹿児島県 土木部 河川課 治水係 099-286-3596
相談窓口一覧表
相談窓口 連絡先(電話番号)

国土交通省 九州地方整備局

川内川河川事務所 流域治水課

0996-22-3271
鹿児島県 土木部 河川課 治水係 099-286-3596

薩摩川内市 建設部 道路河川課

建設管理グループ

0996-23-5111
いちき串木野市 都市建設課 0996-21-5150
雨水浸透阻害行為のイメージ図

【出典:鹿児島県HP】

その他参考リンク

この記事に関するお問い合わせ先

建設部 道路河川課 建設管理グループ
〒895-8650 神田町3-22
電話番号:0996-23-5111 ファックス番号:0996-23-8389​​​​​​​
メールでのお問い合わせ