認知症を知ろう
認知症の症状
認知症の主な症状は…
- 記憶障害(最近のことを忘れてしまう)
- 実行機能障害(段取りを立てて実行することができない)
- 見当識障害(時間・月日・場所・人などが判らなくなる)
- 理解、判断力障害(考えをまとめるのに時間がかかる。計算ができない。)
個人の性格、環境や対応によって、行動・心理症状(うつ症状・暴言・暴力・徘徊等)という日常生活を困難にする症状がみられることがあります。
加齢による物忘れと認知症の記憶障害との違い
次のようなサインは、認知症の可能性があります。
職場での変化
- 作業に手間取ったりミスが目立つようになる。
- 職場の仲間や取引先の相手の名前が思い出せなくなる。
- 指示されたことが理解できなくなる。
- 段取りが悪くなり、優先順位がわからなくなる。
- 約束を忘れてしまう、忘れ物が増える。
家庭での変化
- 財布や鍵をどこに置いたかわからなくなる。
- お金の計算や漢字の読み方がわからなくなる。
- 車の運転が適切にできなくなる。
- 知っているはずの場所で道に迷ってしまうことがある。
- 身だしなみに無頓着になる。
認知症の原因
認知症の原因は、脳の働きが悪くなったり、細胞が死んでしまったりすることで、日常生活や社会生活に影響を及ぼす状況になることです。脳は場所によって役割が決まっているので、影響を受けた場所によって「できなくなること」が変わってきます。
認知症の世界
認知症の人はどのような世界の中で生活をしているのでしょうか。
認知症の人は不安でいっぱいの世界にいます。
その世界を理解し、「寄り添って」向き合う姿勢が大切です。
認知症の方への対応ポイント
認知症という病気にとらわれることなく、その人自身を理解してあげることが大切です。
驚かせず、急がせず、自尊心を傷つけないよう接しましょう。
- その人の人生の物語を大切にし、自尊心を傷つけないように注意しましょう。
- 認知症の人は不安だらけです。やさしく接して、不安を和らげてあげましょう。
- 話をするときは上から目線ではなく、同じ目線で目を見で話しかけましょう。
- 自分がいらいらしていると相手も分かってしまいます。穏やかな気分で、相手のペースに合わせて接してください。
- 自分の言うことを聞いてもらいたい気持ちも分かりますが、まず、相手の話を聴いてください。
- 間違ってる!でも、まず、相手のことばを受け入れてください。
若年性認知症
若年性認知症とは、65歳未満で発症した認知症のことを言いますが、30~40歳代で発症することもあります。(推計発症年齢は、平均51.3±9.8歳)
また、男性が多いのが特徴です。
「おや?」と思っても、認知症とは思わず、診断が送れるケースも少なくありません。また、働き盛りの年代であり、仕事ができなくなると家庭的にも社会的にも大きな影響があります。
市が行う認知症の人や介護者の人の支援
認知症初期集中支援チーム
認知症が疑われる人やその家族を訪問し、保健師・社会福祉士などの専門職がチームとなって、医療機関との連携や家族支援などの初期対応をおこなうサポートチームです。
詳しくは下記のリンクをクリックしてご覧ください。
認知症ケアパスの作成
認知症と疑われる症状が発生したときから、認知症が進んでいくそれぞれの過程において、その人の状況に応じたサービスの流れを示した「認知症ケアパス」を作成しています。
詳しくは下記のリンクをクリックしてご覧ください。
認知症高齢者等SOSネットワーク
徘徊のおそれのある高齢者を事前に登録し、地域包括支援センターを中心に関係機関で連携した日常的な見守り体制をつくることにより行方不明の未然防止と徘徊発症時の早期発見・保護を図ります。登録に関しては、地域包括支援センター(電話番号0996-24-3331)へご連絡ください。
認知症カフェ
認知症カフェは認知症の方やその家族、地域の方など、誰でも気軽に集まって語らえる憩いの場です。何でも話せる息抜きの場、情報交換の場としてどなたでもご参加ください。
詳しくは、下記のリンクをクリックしてご覧ください。
家族介護者の会「よいやんせ」
多くの家族介護者が、日々の介護に対して、精神的・身体的に疲れ、孤立感を抱いています。薩摩川内市では、家族介護者の会「よいやんせ」において、定期的な語らいの場を設置していますので、お気軽にご参加ください。
詳しくは下記のリンクをクリックしてご覧ください。
認知症に関する相談窓口
- 薩摩川内市地域包括支援センター(電話番号0996-24-3331)
- 薩摩川内市高齢・介護福祉課(電話番号0996-23-5111)
更新日:2023年07月10日