【九州にて豚熱発生】家畜飼養者は防疫対策の徹底をお願いします
九州で初めて豚熱の発生が確認されました
豚熱については、平成30年9月に国内の養豚場で発生して以降、国内での発生が続いており、野生イノシシにおいても34都府県で豚熱の陽性が確認されているところです。このような中、佐賀県の養豚場において九州で初めてとなる豚熱の発生が確認され、侵入リスクが一段と高まっています。
豚の飼養管理者におかれましては、下記のとおり飼養衛生管理の再度徹底の上、引き続き防疫対策を徹底してくださるようご理解とご協力をお願いします。
また、関係者以外の方は、農場への立ち入りを控えて頂きますようご理解とご協力をお願いいたします。
飼養衛生管理の徹底について
(1)飼養衛生管理基準の不備は早急に改善してください。
・車両、物や畜舎周囲の消毒 ・長靴や衣服の交換、消毒
・毎日の健康観察 ・野生動物の侵入防止
(2)離乳豚舎の免疫を獲得していない豚群については、特に感染が起こりやすいため、豚舎出入りの際の衛生管理を徹底してください。
(3)豚熱の特定症状を示す豚等発見した時は、家畜保健衛生所へ速やかに連絡してください。
【特定症状】
・発熱、食欲不振、元気消失等、うずくまり ・便秘に継ぐ下痢
・呼吸器障害 ・結膜炎(目やに) ・流死産等の異常産の発生 等
重症例では、
・後躯麻痺、運動失調、けいれん
・皮下出血による紫斑(耳翼、尾、腹部、内股部)を呈し死亡
本市の対応
(1)養豚農家への注意喚起文の発送
(2)養豚農家への消石灰配布
豚熱とは
豚熱ウイルスにより起こる豚、イノシシの熱性伝染病で、強い伝染力と高い致死率が特徴です。
感染豚は唾液、涙、糞尿中にウイルスを排泄し、感染豚や汚染物品等との接触等により感染が拡大します。
治療法は無く、発生した場合の家畜業界への影響が甚大であることから、家畜伝染病予防法の中で家畜伝染病に指定されています。
なお、アフリカ豚熱とは、全く別の病気です。
豚熱は、豚、イノシシの病気であって、人に感染することはありません。豚肉を食べることにより、豚熱ウイルスに感染することは世界的にも報告されていません。
また、感染豚が市場に出回ることはありません。
狩猟される皆様へ ( ~ 豚熱対策のお願い ~ )
現在(令和5年8月30日時点)、九州内における野生イノシシの豚熱の陽性は確認されておりませんが、イノシシで豚熱が発生した場合、発生地域のイノシシ肉の利用が制限される可能性があるなど、狩猟にも大きな影響があります。
管内の野生イノシシにおける豚熱の清浄性を維持するために、狩猟後の「洗浄・消毒等」のご協力をお願いします。
詳細は下記のチラシをご参照ください。
更新日:2023年09月07日