令和5年10月11日 薩摩川内元気塾(平佐西小学校)

更新日:2023年12月25日

 令和5年10月11日、平佐西小学校で開催された『薩摩川内元気塾』に参加しました。

 薩摩川内元気塾は、将来、広い視野で物事を考え、自分を磨き、郷土薩摩川内市に大いなる元気を与え、貢献してくれる人材を育成するために、将来の夢や希望を与えるような講師を選定し、講演会等を実施するもので、市立小・中学校で開設されています。

 今回は、阿久根市のご出身で川内高校OBの松永 信也(まつなが のぶや)氏が講師として滋賀県より来鹿されました。松永氏は、30代後半で網膜色素変性症が悪化し、40歳で失明されました。目の見える生活と目の見えない生活の両方を知る者として、『見えない世界』を人々に伝えるため、全国各地で講演をされており、薩摩川内市へも毎年お越しいただいています。

 今回、平佐西小学校の5年生が講演会に参加し、視覚障害者ならではのお金を数え方や、全盲と弱視の違いや特徴についての話、今回実際に新幹線に乗ってきた際の体験などを聞き、ユーモアに溢れ、軽快なテンポで語られる松永氏の体験談に、生徒たちも時間を忘れて聞き入っている様子でした。

 見えなくともホワイトボードにすらすらと文字を書く松永氏の姿に、生徒たちからは驚きの声があがり、「みんなも目を閉じて書いてみよう。」と松永氏が提案し、生徒たちは不思議な感覚を味わい、一層関心を示したようで、改めて『知る』ことの大切さが感じられました。

 松永氏は、「視覚障害者の方が困っているように見えたら、ぜひ勇気を出して『お手伝いしましょうか?』と声を掛けてほしい。」とし、声の掛け方などをレクチャーされました。実際に代表生徒が声掛けや誘導を実演し、理解を深める良いきっかけとなったようでした。

 講演後の質疑応答では、「夢を見ますか?」「(失明の前と後で)変わったことはありますか?」などの小学生ならではのユニークな質問が出されました。

生徒たちの前で話をする松永信也氏の写真
アイマスクを付た先生への声かけ・誘導の実演のようす
ホワイトボードに文字を書く松永信也氏のようす
目を閉じ文字を書いている田中市長のようす
メモをとる生徒のようす
松永信也氏の問いかけに手をあげて発表する生徒たちのようす

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