令和5年12月21日 薩摩川内元気塾(平成中学校)
令和5年12月21日、平成中学校で開催された『薩摩川内元気塾』に参加しました。
薩摩川内元気塾は、将来、広い視野で物事を考え、自分を磨き、郷土薩摩川内市に大いなる元気を与え、貢献してくれる人材を育成するために、将来の夢や希望を与えるような講師を選定し、講演会等を行うもので、市内小・中・義務教育学校38校で実施されています。
今回は、阿久根市のご出身で川内高校OBの松永 信也(まつなが のぶや)氏が講師として滋賀県より来鹿されました。松永氏は、30代後半で網膜色素変性症が悪化し、40歳で失明されました。目の見える生活と目の見えない生活の両方を知る者として、『見えない世界』を人々に伝えるため、全国各地で講演をされており、薩摩川内市へも毎年お越しいただいています。
平成中学校の全校生徒が講演会に参加し、視覚障害は誰にでも起こりうる可能性があり、ここにいる皆さんの中にも将来視覚障害になる人がいるかもしれない、という松永氏の言葉を受け、より真剣に話を聞いている様子でした。
「『視覚障害者』は『全盲』の人だけを指す言葉だと思っていませんか。見えづらい、一部しか見えない、決まった時間帯しか見えない、といった『弱視』と呼ばれる人が世の中にはたくさんいます。中には、ラップの芯を覗いているかのようにごく一部しか見えない人もいます。こういった方は、スマホの画面は見ることができますが、横から人や車が来てもわかりません。ただ座ってスマホを見ているように見えても、実は視界の9割が暗闇の方だっている、ということを知ってほしいのです。」(講演より要約)
更新日:2023年12月28日