国際交流員 陸の窓(四)


国際交流員陸が薩摩川内市で日本を感じ、中国を語る
8月的常熟/8月の常熟市
七夕节/七夕節
每年农历7月7日是中国的传统节日“七夕节”。
七夕节的历史可以追溯到约1800年前的东汉时期,最初源于古代的星纪崇拜,后又衍生出牛郎织女相会的爱情故事。相传天上的织女与凡人牛郎相恋,两人私自成婚并育有两个孩子,一家四口在凡间过着幸福的生活。天帝发现此事后大为震怒,将织女抓回了天上。牛郎用扁担挑着两个孩子追赶,却受天河阻隔,只被允许在每年七月初七见上一面。每到这天,会有无数喜鹊飞来,架起一座跨越天河的鹊桥,让牛郎织女得以相会。
【日本語訳】
毎年旧暦の7月7日は中国の伝統的な祝日「七夕節(チーシージェー)」です。
七夕節の歴史は約1800年前の東漢時代に遡ることができ、もともとは古代の星座崇拝から始まり、その後、織姫(おりひめ)と牛郎(ぎゅうろう)の恋愛物語へと発展しました。
伝説によれば、天の織姫と凡人の牛郎が恋に落ち、二人は天帝の許可を得ずに結婚して二人の子どもをもうけ、四人で地上で幸せに暮らしていました。それを知った天帝は非常に怒り、織姫を天に連れ戻しました。牛郎は天びん棒で二人の子どもを担いで追いかけましたが、天の川に阻まれ、毎年7月7日に一度だけ会うことが許されました。この日になると、カササギがたくさん飛んできて、天の川を渡るカササギの橋をかけて、織姫と牛郎が再会できるようになったのです。

牛郎织女鹊桥相会/織姫と牛郎がカササギの橋で会う
由于织女是心灵手巧、擅长纺织的仙女,七夕节逐渐发展为女性祈求智慧和技艺的节日,故又称“乞巧节”。人们在七夕节吃巧果、巧芽面等食品,并进行穿针乞巧、喜蛛应巧、供奉瓜果等一系列乞巧活动。同时,因农历7月7日正值盛夏,阳光强烈,也有晒衣晒书以防止虫蛀的习惯。
七夕节又是象征爱情的节日,在当代更是被赋予了“中国情人节”的文化含义。恋人们会在当天晚上约会、吃大餐、互赠礼物,一起度过幸福的时光。
希望在这个具有浪漫色彩的特殊日子领取结婚证的人也很多。今年的七夕节是星期六,为了回应人们的需求,很多地方的婚姻登记处放弃休息,在这一天照常办理结婚登记手续。据统计,当天常熟市共有近70对新人办理了结婚登记。
【日本語訳】
織姫は機織りが上手で器用な天女だったことから、七夕節は女性が知恵や針仕事の上達を乞う祭りに発展し、「乞巧節(きこうせつ)」とも呼ばれるようになりました。七夕の夜、人々は「巧果」(小麦粉や砂糖、酵母などを使ったお菓子)や「巧芽面」(もやしと肉の細きれをトッピングにした麺)などの食品を食べ、「穿針乞巧」(七本の針の穴に五色の糸を通す)や「喜蛛応巧」(クモを箱の中に入れ、次の日に箱を開けてクモの巣の形で手の器用さを判断する)をしたり、果物を供えたりして、さまざまな「巧」(技能の上達)を乞う行事が行われます。また、旧暦の7月7日は真夏で日差しが強いため、虫害を防ぐために衣類や本を干す習慣もあります。
七夕節は愛を象徴する祝日でもあり、現代では「中国のバレンタインデー」という意味合いも与えられています。恋人たちはその日にデートをしたり、食事を楽しんだり、プレゼントを交換したりして、幸せな時間を過ごします。
ロマンチックなこの特別な日に結婚証明書を受け取りたい人も多いです。今年の七夕節は8月10日(土曜日)であり、多くの地域の婚姻登録所は休まず、通常通り結婚手続きを行いました。統計によると、この日に常熟市では約70組のカップルが婚姻届を提出しました。

乞巧活动/巧を乞う行事

巧果/巧果

常熟文庙婚姻登记处/常熟文廟婚姻登録所

中华人民共和国结婚证/中国の結婚証明書
中元节/中元節
中元节,又称盂兰盆节、鬼节、七月半,节期为每年的农历七月十五(2024年为8月18日)。
这个节日起源于道教的“三元说”,即“天官上元赐福,地官中元赦罪,水官下元解厄”,“中元”之名由此而来。相传农历七月十五,地官会打开地狱之门,放出鬼魂,人们于是在这一天祭祀亡魂,为他们超度。
同时,农历七月十五也是佛教盂兰盆会的日子,佛法认为在这一天用供品供奉,可解救已故父母亲人的倒悬之苦。
这两种宗教传统互相融合,逐渐发展为如今的中元节,成为中国传统文化中祭祀祖先和超度亡灵的重要日子。
【日本語訳】
中元節、または「盂蘭盆節(うらぼんせつ)」、「鬼節」、「七月半」としても知られるこの祭りは、中国で毎年の旧暦7月15日(2024年は8月18日)に行われます。(参考:「鬼」は中国語では幽霊を意味します)
中元節の由来は、道教の「三元説」にあります。「天官大帝は上元(旧暦1月15日)で福を授け、地官大帝は中元(旧暦7月15日)で罪を赦し、水官大帝は下元(旧暦10月15日)で厄を解消する」という考え方に基づき、「中元」の名前が付けられました。伝説によると、この日に地官大帝が地獄の扉を開け、鬼魂を解放するため、人々は亡くなった魂を供養し、彼らを苦しみや困難から救えるようにします。
また、旧暦7月15日は仏教の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」とも重なっていて、この日に供物を捧げることで、亡くなった親や親族の苦しみを救うことができると信じられています。
これら二つの宗教的伝統が融合し、次第に現在の中元節として発展し、中国の伝統文化の中で祖先を祭り、亡霊を苦しみや困難から救う重要な日となりました。

从左至右为水官、天官、地官/左から右へ、水官、天官、地官大帝
中元节在中国各地有不同的习俗,最为典型的包括放河灯、祭祖、祀亡魂、焚纸锭等,民间还有中元节夜晚阴气重、不宜外出的说法。
常熟人过中元节的主要传统是祭祀祖先。与注重上坟扫墓、供奉祭品的清明节不同,民间相信祖先的亡魂会在七月半返回家中探望子孙,因此中元节祭祖通常是在家里进行。这一天,人们会以家庭为单位,准备满满一桌菜肴、米饭、水果、酒水等供品,点燃香烛、焚烧纸锭并叩拜祖先,以表达对已故亲人的尊敬和怀念之情。
【日本語訳】
中元節は中国各地で異なる習慣があり、最も典型的なものにはハスの花の形をした灯籠を川に流す、祖先を祭る、亡魂を祀る、紙銭(しせん、紙に銭の形を印刷したもの)を燃やすなどがあります。また、民間では中元節の夜は陰気が強く、外出を控えるべきだという言い伝えもあります。
常熟の人々が中元節に行う主要な行事は、祖先を祭ることです。清明節(旧暦4月5日)が主に墓参りや供物の奉納に重点を置くのに対し、中元節では祖先の霊が旧暦の7月15日に家に戻って子孫を訪れると信じられているため、家で祭祀を行うことが一般的です。この日、人々は家庭単位で、たくさんの料理やご飯、果物、お酒などの供物を用意し、線香を焚き、ろうそくを点け、紙の元宝(げんぽう、中国古代の貨幣)を燃やし、祖先を拝むことで、故人への尊敬と懐かしさの気持ちを表します。

在家祭祀祖先/家で祖先を祭る

纸元宝/紙の元宝
萨摩川内见闻/薩摩川内市での見聞
8月16日,我亲历了萨摩川内市的夏日盛典——第66回川内川烟花大会。
每年的此时,约有8万人将涌入这里,沉浸在绚丽的烟花和欢乐的氛围中。为了从容享受这一刻,我在中午顶着烈日早早到达现场,选择了一个视角极佳的区域铺开野餐垫,确保自己能够占据一个理想的位置。
当天,约有11000枚烟花迸发于夜空。当倒计时结束的那一刻,震耳欲聋的爆炸声撕开了夜幕,五彩斑斓的烟花如流星雨般洒落在九州三大河流之一的川内川上,点亮了整个夜空。悠扬的音乐环绕在耳边,巨型烟花和连发烟花接连不断地绽放,而跨越川内川、绵延1000米的“尼亚加拉瀑布”特效烟花更是令人叹为观止。人们的欢呼与掌声此起彼伏,集体的喜悦和热情感染力十足,为整个观赏过程增添了别样的感动。
这次烟花大会让我深刻体验到了日本节庆的独特魅力。绚烂的烟花、热烈的氛围以及人们的笑容,都将成为我记忆中宝贵的部分。
【日本語訳】
8月16日、薩摩川内市の夏の風物詩「第66回川内川花火大会」を体験しました。
毎年この時期になると、約8万人が集まり、華麗な花火と楽しい雰囲気に浸ります。この瞬間を心ゆくまで楽しむために、私は昼のうちから炎天下の中で現地に到着し、絶好の観賞スポットに場所取りをしました。
当日は、約11000発の花火が打ち上げられました。カウントダウンが終わると、轟音が響き渡り、五彩に輝く花火が流星のように川内川の上に降り注ぎ、夜空を美しく照らしました。心地よい音楽が耳に響き、大輪の花火や連発花火が次々と咲き、川内川を横断する長さ1000メートルの仕掛け花火である「ナイアガラ」は圧巻でした。周囲からは歓声と拍手が絶え間なく響き、喜びと熱気が伝わり、観賞のひとときに一層の感動を与えてくれました。
この花火大会を通じて、日本の祭りの独特な魅力を深く体感しました。華麗な花火、熱気あふれる雰囲気、そして人々の笑顔が、私にとって大切な思い出になるでしょう。

烟花大会/花火大会

烟花大会/花火大会
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薩摩川内市
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常熟市(チャン シュー シー)
常熟市
我是日本人。(ウォー シー リー ベン レン)
日本人です。
欢迎来到○○。(ファン イン ライ ダオ ○○)
ようこそ○○へ。
更新日:2024年09月26日