国際交流員 陳の鏡(三)


国際交流員陳心尓(ちんしんじ)を鏡として、日本と中国の文化・生活を映し出す
日本之旅/日本の旅
前段时间,我有机会品尝了萨摩川内市生产的茶。其中让我印象最深的是桑茶粉末。它有些类似抹茶,口感醇厚柔和,香气浓郁,让我感到非常新奇。
我也了解到,萨摩川内市内有经营茶园的企业,而鹿儿岛的茶叶在日本非常有名,其产量和销量长期位居全国前列。另一方面,中国同样作为拥有悠久历史的饮茶大国而广为人知。因此,这次我想向大家介绍一下中国的茶。
【日本語訳】
先日、薩摩川内市で作られたお茶を飲む機会がありました。中でも印象的だったのが、桑茶の粉末です。どこか抹茶に似たまろやかな味わいと豊かな香りがあり、非常に興味深く感じられました。
市内にも茶畑を営む事業者があり、鹿児島のお茶は日本でも非常に有名で、生産量・販売量ともに全国トップクラスであることを知りました。一方で、中国も長い歴史を持つお茶の国として知られています。そこで今回は、中国のお茶について紹介したいと思います。

中国茶饮/中国のお茶
在中国,饮茶的传统由来已久,上至老人下至年轻人,很多人都有喝茶的习惯。近些年中国新式茶饮行业的飞速发展,也推动了茶产业的更新迭代。
【日本語訳】
中国では昔からお茶を飲む習慣があり、若い世代からお年寄りまで、多くの人がお茶を楽しんでいます。また近年は、中国で新しいスタイルのティードリンクが人気となり、お茶に関わる産業も大きく発展しています。
1. 饮茶传统/お茶を飲む伝統
中国自古以来就有饮茶的传统,茶叶最初是作为药被古人所用,随后逐渐转变为日常饮料。随着茶叶种植和加工技术的不断发展,涌现出许多不同类型的茶叶,品饮方式也随茶类不同而有很大变化,进而演变出各地独特的饮茶文化。
【日本語訳】
中国では古くからお茶を飲む文化があります。もともと茶葉は薬として使われて、その後、日常的な飲み物に変わりました。茶葉の栽培や加工技術の発展によって、さまざまな種類のお茶が生まれ、地域ごとに異なる文化も形成されました。


在浙江、江苏等江南地区,以种植和饮用绿茶为主。其中,浙江杭州的西湖龙井和江苏苏州的洞庭碧螺春最为有名,是绿茶的代表。饮用方式一般是用煮沸的水冲泡,香气清新自然。
在广东地区,不仅培育了英德红茶等知名茶种,同时也孕育出了饮早茶的文化。人们早上通常会去到茶楼,点一壶普洱或铁观音,搭配虾饺、叉烧包等广式点心,以此来开启一天的生活。
【日本語訳】
浙江省や江蘇省などの江南地域では、主に緑茶が親しまれています。特に有名なのが、浙江省杭州市の「西湖龍井(せいこ・ろんじん)」や、江蘇省蘇州市の「洞庭碧螺春(どうてい・へきらしゅん)」で、中国を代表する緑茶として知られています。熱いお湯で淹れて飲むのが一般的で、さわやかな香りが特徴です。
一方、広東地域では、「英徳紅茶(えいとくこうちゃ)」などの有名なお茶が生まれてきただけでなく、「早茶(ざおちゃ)」の文化も根付いています。人々は朝に茶楼(ちゃろう)(お茶と点心を味わうための伝統的な飲食店)へ行き、プーアル茶や鉄観音(てつかんのん)などを飲みながら、エビ餃子や叉焼包(ちゃーしゅーばお)などの点心を楽しみ、一日がそこから始まります。


2. 新式茶饮产业/新しいティードリンク産業
最近几年,中国新式茶饮行业发展得非常快,门店开遍大街小巷,生意十分火爆。得益于外卖的便利性和外卖平台的大力促销优惠,茶饮不再局限于传统的下午茶等社交场合,而是成为用餐、运动、工作、学习及居家场景下常见的饮品。
新式茶饮和过去的奶茶不同,不再使用茶粉和植脂末,而是选择用原叶茶、鲜奶和新鲜水果,符合人们近年来对于健康食品的追求。口味上也扩展为原味茶、茶+鲜奶、茶+水果、茶+芝士等多种品类。
现在中国新式茶饮市场百花齐放,呈现出差异化定位。既有性价比极高的蜜雪冰城,也有 “原叶茶+鲜奶”的代表品牌霸王别姬,还有主打鲜果茶的喜茶、奈雪的茶等。
【日本語訳】
近年、中国では新しいティードリンク産業が急速に発展しています。街中には多くの店舗が並び、とても人気があります。また、デリバリーサービスの普及や割引キャンペーンの影響を受け、ティードリンクは従来の「アフタヌーンティー」のような場面だけでなく、食事中や運動、仕事、勉強、自宅で過ごす時間など、さまざまな場面で飲まれるようになりました。
新しいティードリンクは、以前のミルクティーとは大きく異なっています。かつてよく使われていたインスタントティーパウダーやクリーミングパウダーではなく、茶葉や牛乳、新鮮なフルーツを使う商品が増えており、近年の「健康志向」に合った飲み物として人気を集めています。味のバリエーションも広がっており、ストレートティー、ミルクティー、フルーツティー、チーズフォームティーなど、さまざまな種類が楽しまれています。
現在の中国では、多くのティードリンクブランドがあり、それぞれ異なる特徴を持っています。
リーズナブルな価格で人気の「蜜雪冰城(ミーシュー)」、茶葉とミルクを組み合わせたスタイルが特徴の「霸王茶姫(バワンチャジー)」、さらにフルーツティーを中心とした「喜茶(HEYTEA)」や「奈雪の茶(ナイシュエ)」など、多様なブランドが広く親しまれています。


3.茶馆革新/茶館の革新
受新茶饮产业迅速扩张的影响,中国的茶馆也在谋求转型。
最近开业的一些新中式茶馆,不再局限于传统茶馆“商务洽谈”、“以茶会友”的功能,而是打造充满设计感的体验空间,并陈列品类齐全的茶叶、标示产品特色。
位于苏州的一家老字号茶馆始创于1855 年,距今已有一百七十多年历史。现在,它在保留传统茶叶销售和品茶空间的同时,也推出了碧螺春奶茶、碧螺春冰淇淋等新产品,吸引了更多圈层的顾客。
【日本語訳】
新しいティードリンク市場の急速な拡大に伴い、中国の茶館も新しい形を模索するようになっています。
近年オープンしている「新中式(中国の伝統的な要素や美学に、現代の素材やデザインを融合させた新しいスタイル)茶館」では、従来のような「商談の場」や「お茶を飲みながら友達と会話する場」としての役割だけでなく、デザイン性の高い空間づくりにも力が入れられています。また、さまざまな種類の茶葉を並べ、それぞれの特徴を分かりやすく紹介しています。
蘇州には1855年創業で、170年以上の歴史を持つ老舗茶館があります。現在では、伝統的なお茶の販売や喫茶空間を残しながら、「碧螺春ミルクティー」や「碧螺春アイスクリーム」などの新しい商品も販売しています。こうした工夫によって、幅広い世代のお客さんを集めています。


我所见到的日本/私の見た日本
日本的抹茶享誉世界,我原本一直以为当地人平日里大多都饮用抹茶。
直到最近我才了解到,其实日常饮用茶叶的人反而更多。因为冲泡抹茶需要专用器具,步骤也相对繁琐,所以日本人大多也只会在体验茶道或是外出到店里时,才会品尝抹茶。
在中国,多数人平时也都是冲泡茶叶来喝。随着新式茶饮慢慢流行,奶茶、果茶这类用茶叶制作的饮品,成了生活里常见的选择。与此同时,不少传统茶馆也开始借鉴新式茶饮的做法,推出新品吸引更多顾客。就这样,茶文化在现代社会继续焕发出新的活力。
【日本語訳】
日本の抹茶は世界的に有名なため、私は以前、日本では普段から多くの人が抹茶を飲んでいると思っていました。
しかし最近になって、日常的には茶葉を使ったお茶を飲む人の方が多いことを知りました。抹茶は専用の道具が必要で、点てる工程にも手間がかかるため、茶道やお店で楽しむ場面に飲まれることが多いそうです。
中国でも、普段は茶葉をお湯で淹れて飲む人が多くいます。近年は新しいスタイルのティードリンクが広まり、ミルクティーやフルーツティーなど、お茶を使った飲み物が日常的に親しまれるようになりました。また、伝統的な茶館でも新しいティードリンクのアイデアを取り入れた商品が増えており、より多くの人にお茶文化を楽しんでもらう工夫が行われています。
このように、お茶文化は時代とともに形を変えながら、今も人々の生活の中で親しまれています。







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更新日:2026年06月12日