「薩摩川内宣言」を行いました【九州・台湾クリエイティブウイークin薩摩川内】
九州・台湾クリエイティブウイークin薩摩川内
令和5年11月15日から17日まで、SSプラザせんだいで『九州・台湾クリエイティブウイークin薩摩川内』を開催しました。
経済交流の促進や循環経済都市の実現に向けた機運醸成を図る機会として、日本・台湾・アメリカの産官学金のキーパーソンが薩摩川内市に一堂に会し、多様なテーマのスピーチやパネルトークなどが行われ、多くの方々のご来場をいただきました。
『九州と台湾の経済交流促進』『経済人材のネットワーク確立』『鹿児島県、薩摩川内市の経済発展ビジョンの共有』『2030年SDGs達成、2050年カーボンニュートラル達成のための循環経済都市(サーキュラー都市)実現』を目的とした本フォーラムの最終日となる17日に複数の分野で活躍する4者による、持続可能な都市開発に向けた共同のビジョン「薩摩川内宣言」を行いました。
〈宣言者〉
西村 俊彦氏(スタンフォード大学SLDDDRS所長)
田中 良二(薩摩川内市長)
坂之上 久之氏(株式会社鹿児島銀行 常務執行役員)
Chen-en Ko氏(アジア太平洋産学連携協会 理事長)
〈エンドーズメント〉
塩田 康一氏(鹿児島県知事)
石原 進氏(九州経済フォーラム会長)
中村 幸一郎氏(Sozo Venturesシニア・マネージングディレクター)
Pavan Ongole氏(AIRI Capital,LLC)
小林 専司氏(福岡県中小企業経営者協会連合会長)
薩摩川内宣言
「薩摩川内宣言」は、2050年までに向けた経済社会人材の成長志向型行動宣言であり、地球温暖化や環境問題への取組としてSDGsに基づいた挑戦が掲げられています。
SDGs未来都市である薩摩川内市において発出された本宣言では、「泣こかい、飛ぼかい、泣こよかひっ飛べ」という教えを掲げ、困難に直面した時は思考巡らせず、即座に行動する精神で、サーキュラーエコノミーによる幸せな経済社会の創出に挑戦します。
九州・台湾クリエイティブウイークでは、産官学連携の重要性、九州と台湾の連携の相補性、連携の継続の重要性が確認され、経済人材のネットワーク構築とグローバル人材の育成についてのヒントが得られました。薩摩川内市は、「持続可能でより良い未来の実現に向けて飛躍すべく、成長志向で行動し続けること」を宣言し、地域と国際の協力で良い未来に向けて前進します。
〈全文〉
『薩摩川内宣言』
九州・台湾クリエイティブウイーク
2050年に向けた経済社会人材の成長志向型行動宣言
世界の平均気温は、工業化前と比べて2011年から2020年の期間で1.09℃上昇するなど、温暖化が進み、地球沸騰時代とも言われている。加えて、2050年までに海洋中のプラスチックごみが魚の重量を上回ると予測されるなど、環境問題も深刻化している。
国際連合は2015年に、持続可能な世界を実現するための開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)を掲げた。世界各国は、環境・社会・経済の好循環を生み出し、持続可能な社会を実現することによる、プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)を超えない活動の維持と Well-Being(人間の幸福)の実現の同時達成、2050年までに脱炭素社会の実現も目指そうとしている。
一方、我が国では、少子化による急速な人口減少、経済規模の縮小が予測され、地方においては更なる弱体化が懸念されている。これに対して、薩摩川内市は、薩摩川内市未来創生SDGS・カーボンニュートラル宣言の発出(2021年6月)、国(内閣府)によるSDGs未来都市の選定(2022年5月)を経て、現在、サーキュラーエコノミー(循環経済)により、幸せを感じる経済社会を創出しようと挑戦している。
これから、世界各国や日本は、グローバルな経済社会の変化を踏まえつつ、素晴らしい未来を創る必要がある。そして、薩摩川内市ではサーキュラー都市を実現する必要がある。そのためには数多くの課題を克服しなければならないが、その源泉となるのは我々のチャレンジ精神(スピリッツ)である。わが故郷には「泣こかい、飛ぼかい、泣こよかひっ飛べ」という教えがある。これは、困難に出会った時はあれこれ考えず、とにかく行動しなさいという意味である。
今回の九州・台湾クリエイティブウイークにおいて、我々は、
1 九州・台湾の産官学金など各層別連携の必要性と意義
2 九州・台湾の各層別連携は相補的であること
3 九州・台湾の連携を継続することの重要性
を確認した。このようにして経済人材のネットワークの確立とグローバル人材の育成のヒントを得ることができた。これを契機として、薩摩川内市は、「持続可能でより良い未来の実現に向けて飛躍すべく、成長志向で行動し続けること」をここに宣言する。
2023年11月17日
九州・台湾クリエイティブウイーク
THE TAIWAN KYUSHU実行委員会
西村 俊彦 (スタンフォード大学)
田中 良二 (薩摩川内市)
坂之上 久之 (鹿児島銀行)
(Asia Pacific Association for Academic and Industrial Cooperation)
Chen-en Ko
写真左から
坂之上 久之氏(株式会社鹿児島銀行 常務執行役員)
西村 俊彦氏(スタンフォード大学SLDDDRS所長)
Chen-en Ko氏(アジア太平洋産学連携協会 理事長)
田中 良二(薩摩川内市長)
塩田 康一氏(鹿児島県知事)
石原 進氏(九州経済フォーラム会長)
中村 幸一郎氏(Sozo Venturesシニア・マネージングディレクター)
Pavan Ongole氏(AIRI Capital,LLC)
更新日:2023年12月01日