【開催報告】九州・台湾クリエイティブウイークin薩摩川内

更新日:2023年12月22日

九州・台湾クリエイティブウイークin薩摩川内

令和5年11月15日から17日まで、SSプラザせんだいで『九州・台湾クリエイティブウイークin薩摩川内』を開催しました。

経済交流の促進や循環経済都市の実現に向けた機運醸成を図る機会として、日本・台湾・アメリカの産官学金のキーパーソンが薩摩川内市に一堂に会し、多様なテーマのスピーチやパネルトークなどが行われ、多くの方々のご来場をいただきました。

令和5年度 地域間交流懇談会in鹿児島(主管:九州経済フォーラム)

開催日時 11月15日(水曜日)13時00分~17時50分

場所 SSプラザせんだい

開催概要

開会では、九州経済フォーラムの石原会長、薩摩川内市の田中市長、九州経済連合会の倉富会長、Sozo Ventures のPhil Wickhamシニア・マネージング・ディレクターらによる挨拶が行われました。

その後、鹿児島県塩田知事から、「鹿児島県ビジョン発信」と題する講演や、鹿児島大学佐野学長、国立台湾大学 チェンエン・コー名誉教授らによる戦略的人材育成に関する講演、議論が行われました。工業技術研究院(ITRI) のPei-Zen Chang上級副社長による基調講演では、TSMCを生み出したITRIの歴史や、産業活性化のための技術革新の重要性に焦点が当てられました。また、鹿児島にゆかりのある起業家らによる「鹿児島のポテンシャルとこれから」と題した講演、パネルディスカッションも行われました。最後に、APAMAN株式会社の大村代表取締役社長から、「終わりなき企業経営と学び」についての基調講演が行われました。参加者はグローバル人材の育成や、鹿児島を含めた地域活性化、新たな挑戦のための失敗を恐れないマインドセットに関する登壇者の経験や、日本、台湾、アメリカの文化の違いなどに関する話題に耳を傾ける様子が見られました。

The TAIWAN Matching Hub in Satsumasendai(主管:THE TAIWAN KYUSHU実行委員会)

開催日時 11月16日(木曜日) 9時00分~17時15分

場所 SSプラザせんだい

開催概要

  オープニングでは、スタンフォード大学SLDDDRS 西村所長、国立台湾大学 チェンエン・コー名誉教授、薩摩川内市 田中市長、台北駐福岡経済文化弁事処 Bruce Chen総領事、熊本県 木村副知事、TSMC Lora Ho上級副社長、APAMAN株式会社 大村代表取締役社長(代読)、福岡県中小企業経営者協会連合会 小林会長、Sozo Ventures 中村シニアマネージングディレクター、AIRICapital, LLCのPavan Ongole 氏による挨拶が行われました。

  その後、日本、台湾の様々な分野のキーパーソンが登壇され、「サーキュラー都市ビジョン」、「教育における目標達成指標(KGI)」、「老齢化と認知症」、「先端科学技術」のセッションが開かれました。これらの中では、持続可能な社会づくりに向けた将来ビジョンや、最先端の取組事例紹介、現状の課題に対する議論などが展開されました。ノーベル物理学賞受賞者である名古屋大学 天野教授からは、カーボンニュートラルに繋がる最先端の半導体技術に関する講演が行われました。また、TSMC Lora Ho上級副社長が登壇され、「TSMCのビジネス戦略とテクノロジーの進歩」について基調講演が行われました。その中では、TSMCの歴史や技術的な強み、ESGの取組、求める人材に関する考え方などが紹介され、参加者が熱心に聴講される様子が見られました。

The TAIWAN Matching Hub in Satsumasendai(主管:THE TAIWAN KYUSHU実行委員会)

開催日時 11月17日(金曜日) 9時00分~17時10分

場所 SSプラザせんだい

開催概要

  最終日の17日は、「中小企業」、「ベンチャーキャピタル金融支援とESG」、「グローバルベンチャーキャピタルの戦略」、「台湾から九州へ」、「サーキュラー都市 薩摩川内市から台湾へ」の5つのセッションが開かれ、多角的な視点から議論が行われました。これらの中では、中小企業を含む経済界や学術界、投資業界における日本、台湾、アメリカの最先端の取組事例や、文化の違い、強みや弱みに関する議論が行われ、相互連携の有益性、機会創出に関する議論が行われました。また、サーキュラー都市やESGに関する具体的な取組の紹介や将来構想について共有が行われました。

3日間の締めくくりとして、実行委員会を代表して薩摩川内市 田中市長より「薩摩川内宣言」が行われ、九州と台湾の連携を継続していくことや、持続可能でより良い未来の実現に向けて飛躍すべく、成長志向で行動し続けることを宣言しました。また、鹿児島県 塩田知事、九州経済フォーラム 石原会長ら4名が、宣言の支援者として署名を行いました。

薩摩川内宣言

〈宣言者〉

西村 俊彦氏(スタンフォード大学SLDDDRS所長)

田中 良二(薩摩川内市長)

坂之上 久之氏(株式会社鹿児島銀行 常務執行役員)

Chen-en Ko氏(アジア太平洋産学連携協会 理事長)

〈エンドースメント〉

塩田 康一氏(鹿児島県知事)

石原 進氏(九州経済フォーラム会長)

中村 幸一郎氏(Sozo Venturesシニア・マネージングディレクター)

Pavan Ongole氏(AIRI Capital,LLC)

小林 専司氏(福岡県中小企業経営者協会連合会長)

薩摩川内宣言   薩摩川内宣言

薩摩川内宣言

「薩摩川内宣言」は、2050年までに向けた経済社会人材の成長志向型行動宣言であり、地球温暖化や環境問題への取組としてSDGsに基づいた挑戦が掲げられています。

SDGs未来都市である薩摩川内市において発出された本宣言では、「泣こかい、飛ぼかい、泣こよかひっ飛べ」という教えを掲げ、困難に直面した時は思考巡らせず、即座に行動する精神で、サーキュラーエコノミーによる幸せな経済社会の創出に挑戦すると述べています。

九州・台湾クリエイティブウイークでは、産官学連携の重要性、九州と台湾の連携の相補性、連携の継続の重要性が確認され、経済人材のネットワーク構築とグローバル人材の育成についてのヒントが得られました。薩摩川内市は、「持続可能でより良い未来の実現に向けて飛躍すべく、成長志向で行動し続けること」を宣言し、地域と国際の協力で良い未来に向けて前進します。

薩摩川内宣言

写真左から

坂之上 久之氏(株式会社鹿児島銀行 常務執行役員)

西村 俊彦氏(スタンフォード大学SLDDDRS所長)

Chen-en Ko氏(アジア太平洋産学連携協会 理事長)

田中 良二(薩摩川内市長)

塩田 康一氏(鹿児島県知事)

石原 進氏(九州経済フォーラム会長)

中村 幸一郎氏(Sozo Venturesシニア・マネージングディレクター)

Pavan Ongole氏(AIRI Capital,LLC)

実施報告書

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