ひっ飛べ薩摩川内ジュニア英国語学研修事業を行いました

更新日:2025年12月08日

本市初めての事業として、令和7年度「ひっ飛べ薩摩川内ジュニア英国語学研修」を実施しました。令和7年5月から選考会などを開催し、8月に5人の生徒がイギリスのロンドン大学のサマースクールに参加しました。

参加者募集要項(PDFファイル:1.1MB)

講演会:薩摩川内市の中学生へ:英国の魅力、海外留学の意義、世界という舞台で生きる〜私なりのコツ~

講演会の様子

令和7年5月24日、本事業への応募者38人を対象に、オックスフォード大学日本事務所代表のアリソン・ビール氏をお招きし、講演会を実施しました。

英国の魅力や海外留学の意義について語られ、語学力や資格取得、世界中に友人をつくる機会が広がることが紹介されました。

15泊17日間の英国語学研修は自分の新しい一面を発見し、思い込みを見直すきっかけにもなると強調され、「勇気を出して話す」「挑戦を楽しむ」など、世界で生きるためのコツが伝えられました。

選考会

講演会の後、応募者を対象に英語力テスト(リスニング・筆記)と集団面接を実施しました。

面接ではテーマに基づくグループワークと個別質問を行いました。事前作文、筆記試験、面接の結果をもとに選考委員会で5人の研修生が決定しました。

歴史講座:「薩摩スチューデントの足跡」

歴史講座

令和7年7月26日、作家で国文学者の林望氏が、薩摩スチューデントを派遣した当時の日本の歴史的状況や薩摩藩の考えについて講演しました。

講演内容は、薩摩藩が俊秀15人をイギリスへ留学させ、西欧文明に触れた彼らが新しい知見を得て、後に明治政府で文明開化を推進したことでした。

講演では、彼らが船旅で見たものや学んだこと、そして成し遂げた功績を振り返りました。

出発式

令和7年7月26日、国際交流センターで、5人の研修生の出発式を行いました。

田中市長から研修生へ「世界の方々と交流を深め、多くの友人をつくっていただきたい」との思いを込めて、名刺と名刺入れ(畳い草製)が贈呈されました。また、古川副市長からは、英国でお世話になる訪問先への記念品として、本市産の竹を使用した竹製トレーが手渡されました。

藤田教育長からは、研修を通じて視野を広げ、国際感覚を養うことの重要性を強調した激励の言葉が送られました。

5人の研修生は、「英語力をもっと向上させ、将来は世界を視野に入れて、日本や社会の役に立てるようになりたいです。」「I will enjoy studying English in London.」など、日本語と英語を織り交ぜながら、15泊17日間にわたる英国語学研修に向けた抱負が力強く述べました。その姿からは、国際交流への期待と学びへの意欲がしっかりと感じられました。出発式出発式

イギリスのロンドン大学でサマースクールに参加

令和7年7月28日~8月13日、ロンドン大学のサマースクールに参加しました。

現地では、語学研修や文化交流、寮生活などを通して、貴重な体験を積みました。

その中で、山口県萩市の英国語学研修事業の研修生とともに、鎖国の時代に西洋で学問を修め、日本の近代化を推進した先人たち「薩摩スチューデント」や「長州ファイブ」のゆかりの地を訪問しました。大きな挑戦に踏み出した彼らの歴史に触れ、改めて挑戦する勇気と学びの大切さを実感しました。

ゆかりの地
課外活動

活動報告会を実施

令和7年10月4日、国際交流センターの「国際交流フェス3020」で、帰国後の活動報告を発表しました。

帰国した研修生は、イギリスでの街並みでの体験や、大学・寮での他国の生徒との学びや活動など、現地で感じたことや学んだことを英語劇にして発表しました。

その後、「イギリスの魅力を感じると同時に自国、日本の魅力も再認識することができました。」「この語学研修で英語力はもちろん、これから社会に生きる人として知っておかなければならないことを学ぶことができました。」など、15泊17日間の研修生活で体験したこと、学んだことを力強くスピーチしました。

活動報告会

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