風しんの感染予防に努めましょう
日本は、2021年度までに風しんを排除することを目標としています。
定期予防接種を確実に受け、妊娠可能な女性やその家族の予防接種を検討するなど、感染予防に努めてくださるようお願いします。
風しんの感染に注意してください
平成30年10月25日に、薩摩川内市で風しん患者の発生届出がありました。
発熱や発疹など風しんに特徴的な症状が現れた方は、事前に医療機関に電話連絡の上、すみやかに受診してください。
また、受診の際には、感染を拡大させないように公共交通機関等の利用は控えてください。
予防接種が最も有効な予防方法です。受けていない方は任意の予防接種を検討してください。
鹿児島県では妊娠の可能性がある女性など、対象の方は抗体検査を無料で受けられる制度があります。
薩摩川内市では、男性向けの抗体検査の助成と、抗体検査の結果で、必要と診断され実施した予防接種料金について助成をしています。
詳しくは→「風しん予防接種料金を助成します」
風しんについて
風しんとは
- 風しんは、発熱、発しん、リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性発疹症であり、治療薬はありません。
- 感染から14日~21日(平均16~18日)の潜伏期間の後、発熱、発疹、リンパ節腫脹(ことに耳介後部,後頭部,頚部)が出現しますが、発熱は風しん患者の約半数に見られる程度です。
- 他人にうつす可能性がある期間は発疹出現の前後約1週間とされていますが、解熱すると急速に感染力は消失します。
- 風しんに伴う最大の問題は、妊娠前半期の妊婦の感染により、胎児がウイルスに感染し、先天異常を含む様々な症状を呈する先天性風しん症候群(CRS)が高率に出現することです。
先天性風しん症候群とは?
- 妊婦、特に妊娠初期の女性が風しんにかかると、胎児が風しんウイルスに感染し、難聴、心疾患、白内障、そして精神や身体の発達の遅れ等の障害をもった赤ちゃんが生まれる可能性があります。これらの障害を先天性風しん症候群といいます。先天性風しん症候群をもった赤ちゃんがこれら全ての障害を持つとは限らず、これらの障害のうちの一つか二つのみを持つ場合もあり、気づかれるまでに時間がかかることもあります。
- 先天性風しん症候群がおこる可能性は、風しんにかかった妊娠時期により違いがあります。特に妊娠初めの12週までにその可能性が高いことが認められており、調査によって25~90%と幅があります。予防接種をうけることによって、成人女性なら妊娠中に風疹にかかることを予防し、または妊婦以外の方が妊婦などに風しんをうつすことを予防できます(ただし妊娠中は風しんの予防接種をう受けることはできません)。
- 先天性風しん症候群(CRS)の報告は、平成24年に4件、平成25年に32件、平成26年に9件などとなっています。
風しんの感染予防について
予防のため、以下の4つの点についてお願いします。
- 手洗い
- うがい
- マスクの着用
- 咳エチケット
- 自分自身の抗体価を調べる、または、2回以上の予防接種
風しんの予防接種について
風しんは予防接種で予防できます。
自分自身を風しんから守るためだけでなく、妊婦やその赤ちゃんを風しんから守るためにも、予防接種を受けましょう。
【参考】風疹の定期予防接種の変遷
定期予防接種(原則無料)
定期予防接種の対象となっているのは、次の方です。
- MR1期(生後12月から生後24月に至るまでの間にある者)
- MR2期(小学校就学前の1年間にある者)
任意予防接種(有料)
妊婦を守る観点から特に以下の方は抗体検査を受けることを検討してください。
- 妊婦の夫、子ども及びその他の同居家族
- 10代後半から40代の女性(特に、妊娠希望者又は妊娠する可能性の高い方)
抗体価が十分でないと診断された方は市からの助成金を利用した予防接種をご検討ください。
産褥早期の方は風疹の予防接種を受けても授乳などに影響はありません。
妊娠の可能性のある年代の女性に接種する場合は、胎児への感染を防止するため妊娠していないことを確かめ、ワクチン由来ウイルスが体内から排除される期間の最低2箇月間の避妊が必要です。
その他、詳しい情報については、市町村、保健所、医療機関へお問い合わせください
ダウンロード
風しん啓発リーフレット (PDFファイル: 173.7KB)
妊娠を希望する女性・妊婦とそのご家族へ (PDFファイル: 179.5KB)
あなたの職場は風しん予防対策をしていますか (PDFファイル: 321.6KB)
更新日:2023年12月01日