薩摩川内SDGsチャレンジストーリー(#7-1 川内山形屋 福山 恵子さん)
薩摩川内市では、令和3年6月8日に、市長が「薩摩川内市未来創生SDGs・カーボンニュートラル宣言」を実施し、2030年SDGsの達成と2050年カーボンニュートラルの達成に向けて取り組んでいます。また、令和4年5月20日には、国(内閣府)のSDGs未来都市に選定され、今後さらにSDGs及びカーボンニュートラルの達成に向けて、「薩摩川内SDGsチャレンジ」を合言葉に市民総ぐるみで取り組むことを目指しており、持続可能な社会の実現のために、「薩摩川内SDGsチャレンジ」を合言葉として、一人ひとりができることからSDGsの達成に貢献し、市民のみなさんと一緒に薩摩川内市の未来をつくる各種取組を実施しています。
各種取組の1つとして、市内でSDGsに関連する取組を行っている市民の方をインタビューした「SDGsチャレンジストーリー」を動画及びWebコラムにて公表しています。第7-1弾となる今回は、川内山形屋の福山 恵子 さんをインタビューしました。
川内山形屋 福山 恵子 さん
【関連ゴール】8 働きがいも経済成長も 11 住み続けられるまちづくりを

8 働きがいも経済成長も

11 住み続けられるまちづくりを
川内山形屋2階。婦人靴が並ぶ売り場に、明るいオーラをまとい、お客さまを迎える人がいる。福山恵子さん、70歳。勤務30年を超えるキャリアを持つ。
福山さんは、メジャーリーグ・エンゼルスの大谷翔平選手と同じ、岩手県奥州市の出身。上京先で薩摩川内市出身の夫と出会い、結婚を機に薩摩川内市に暮らし始めた。小さな体にエネルギーいっぱいの福山さんが、川内山形屋で勤め始めたのは30代のころ。
「子育てがひと段落し、自分のお小遣いが欲しいな、と思って仕事を探しました。最初はパートから始めて、契約社員に。今はフリースタッフという山形屋のシニア雇用で働いています。子どもたちも、なじみのある山形屋で働いていることを喜んでくれます」と、ほほ笑む。

やりがいを感じるときは?
「常連のお客様が、自分で靴ひもを結ぶのが難しいとおっしゃるので、私が結んでさしあげたところ、「ほんによか」と、喜んでくれました。その笑顔と「ほんによか(すごく良い)」という鹿児島弁の温かさともあいまって、うれしかったですね」。

婦人靴売り場の前で笑顔で話してくださる福山さん
福山さんにとって、「続ける」とは?

「無理をしない、ということでしょうか。いろんな人に助けてもらいながら、ここまでやってこられた。階段が登れなくなったり、重い荷物は他の人に押してもらったり。そのぶん、自分のできることで貢献していきたいと思います」。
山形屋の「熨斗(のし)」に心を込めて。
毎日使うタオルやハンカチは、夏の贈り物にも喜ばれます。川内山形屋の2階売り場で働く福山恵子さんは、この道30年以上のキャリアを持つ販売員。熟練の技が、贈答用のハンカチを美しく引き立てます。

丁寧に贈答用のハンカチを包んでいく福山さん
「この熨斗を山形屋ではとても大切に扱っています。他の使用済み書類や包装紙は、裏紙にしてメモ用紙にしますが、この熨斗だけは、そういうことはしないんです」。




贈り物のこころは、大切に。使えるものは、むだにしない。福山さんの何気ないお話にも、川内山形屋の取り組みがうかがえます。
(取材:2023年6月)
更新日:2023年07月07日