薩摩川内SDGsチャレンジストーリー(#14 京セラ株式会社鹿児島川内工場)
薩摩川内市では、令和3年6月8日に、市長が「薩摩川内市未来創生SDGs・カーボンニュートラル宣言」を実施し、2030年SDGsの達成と2050年カーボンニュートラルの達成に向けて取り組んでいます。また、令和4年5月20日には、国(内閣府)のSDGs未来都市に選定され、今後さらにSDGs及びカーボンニュートラルの達成に向けて、「薩摩川内SDGsチャレンジ」を合言葉に市民総ぐるみで取り組むことを目指しており、持続可能な社会の実現のために、「薩摩川内SDGsチャレンジ」を合言葉として、一人ひとりができることからSDGsの達成に貢献し、市民のみなさんと一緒に薩摩川内市の未来をつくる各種取組を実施しています。
各種取組の1つとして、市内でSDGsに関連する取組を行っている市民の方をインタビューした「SDGsチャレンジストーリー」を動画及びWebコラムにて公表しています。今回は、京セラ株式会社鹿児島川内工場をインタビューしました。
【関連ゴール】5 ジェンダー平等を実現しよう 8 働きがいも経済成長も 9 産業と技術革新の基盤をつくろう 11 住み続けられるまちづくりを

5 ジェンダー平等を実現しよう

8 働きがいも経済成長も

9 産業と技術革新の基盤をつくろう

11 住み続けられるまちづくりを
総務人事本部 柿木さつきさん、小濱みおさん
薩摩川内市高城町にある京セラ株式会社鹿児島川内工場。1969年の操業開始から50年以上に渡り生産活動を行い、雇用面など地域経済に大きな影響を持つ企業のひとつです。勤務する従業員は約5000人。総務人事に携っているお二人に話を聞きました。

柿木さつきさん
「私が入社した頃に比べると、社内の制度も社員の意識も変わってきました。育児休暇を取る男性が増えましたし、介護休暇など新たな制度も充実しています。制度が整い、管理職に挑戦する女性も増えています。私も責任の重さを感じながら、後輩が育ち、続いてくれるのを楽しみに見守っています。続ける、とは変化に対応すること。人も企業も時代にそって、考え方、働き方もチャレンジしていかないといけない、という気持ちで日々、取り組んでいます。」

柿木さつきさん

小濱みおさん
小濱みおさん
「周りの女性たちが、当たり前のこととして産休・育休を取って仕事に復帰するのを見てきたので、私も自然とそうなりました。そういうものだ、周りもそうしてる、という環境があったおかげです。労務の仕事にもやりがいを感じています。みんなが周囲の理解に感謝して制度を利用し、余裕のある良い状態で成果を出すことが、持続可能な企業活動に大切だと感じています。」
「頑張りたい人が性別に関係なく、チャレンジしていける環境です」という二人。
ダイバーシティ推進委員のバッジとともに、笑顔がキラリと輝いていました。


次は、京セラ鹿児島川内工場の環境への取り組みについて、ご紹介します。

川内環境安全部 藤本翔司さん、固山隆さん
広大な敷地・設備の環境保全を担当する二人に話を聞きました。

藤本さん
「工場を稼働させるうえで、匂い、騒音、排出水、排気ガス、それぞれに国や県、市の規制があります。社内ではそれらより厳しい基準を設け順守することで、生産活動と周囲の環境とのバランスを保てるよう、日々努力しています。」

一般に精密機器を扱う工場では、大量の水が必要と聞きます
固山さん
「その通りです。自前で敷地内に井戸を掘り、地下150mから汲み上げて、一日に約5000立方メートルの水を使用しています。一般家庭の使用量がひと月あたり約15立方メートルですから、その規模を想像して頂けるかと思います。水の使用量を抑える工夫とともに、水質を良くして洗浄に使うなど、水もリサイクルして使います。」

技術的な努力に加えて、大切なのは周囲とのコミュニケーション。
藤本さん
「環境エネルギーの出前授業を薩摩川内市内の小学校で行っています。太陽電池の仕組みを説明して、実際にプログラムを組み、ランプがついたり、風車が回ったりする実験には、生徒さんも大喜び。京セラの事業活動にも興味をもってもらえたら、うれしいですね。」
クリーンな環境活動の裏には、地道な努力があることを教えていただきました。
(取材:2023年7月)
更新日:2023年10月31日