薩摩川内SDGsチャレンジストーリー(#38-3 アカリトキ 小田初美さん、小田淳也さん)

更新日:2025年02月14日

本市では、令和3年6月8日に、市長が「薩摩川内市未来創生SDGs・カーボンニュートラル宣言」を実施し、2030年SDGsの達成と2050年カーボンニュートラルの達成に向けて取り組んでいます。

また、令和4年5月20日には、国(内閣府)のSDGs未来都市に選定され、今後さらにSDGs及びカーボンニュートラルの達成に向けて、「薩摩川内SDGsチャレンジ」を合言葉に市民総ぐるみで取り組むことを目指し、持続可能な社会の実現のために、一人ひとりができることからSDGsの達成に貢献し、市民のみなさんと一緒に本市の未来を創る各種取り組みを実施しています。

各種取り組みの1つとして、市内でSDGsに関連する取り組みを行っている市民の方をインタビューした「薩摩川内SDGsチャレンジストーリー」を動画及びWebコラムにて公表しています。

【関連ゴール】11 住み続けられるまちづくりを 12 つくる責任つかう責任

  11 住み続けられるまちづくりを12 つくる責任つかう責任

アカリトキ

アカリトキ_小田ご夫妻

アカリトキの小田初美さん(写真左)と小田淳也さん(写真右)

ゆったりと流れる、まちのシンボル川内川。そこにかかる橋、工場からたなびく煙と白い雲。「川内」と聞いて思い描く風景のひとつではないだろうか。薩摩川内市西開聞町SOKO KAKAKA脇の「アカリトキ」も、そんな川風景のなかにある。2021年4月の活動開始以来、川のほとりに、人の心に。ぽっとあかりを灯すように、ひとつずつ歩みを進めてきたアカリトキ。オープンからこれまで、そしてこれから。「アカリトキ」を運営する小田初美さん、淳也さん夫妻に話を聞いた。

バトンをつなぐアカリトキ

なにげないおそうざいにも、どこか京風を感じるアカリトキの料理。「アイデンティティというか、自分の中に流れるものはあるなと自分でも認識しましたね」と話す淳也さん。薩摩川内に生まれ、温泉で地域の人々をもてなす両親を見て育った初美さんもまた、人々を迎え、もてなす人となった。「まったく同じ、ではないけれど、両親と同じような道を選んでいるな、DNAを受け継いでいるのかな。当時の両親の気持ちも今となればわかります」という初美さん。飲食業として農家の抱える食品ロスなどの課題にも身近に向き合いながら、これからに向けてどんな展望を抱いているのか、お二人に伺った。

アカリトキと小田夫妻

アカリトキと小田夫妻

「生産者さんと近いところに身を置いているので、顔の見えるお付き合いをしながら、その素材を自分たちがおいしくお客さんに提供できれば、と思いますね。お客さんがおいしいと言ってくれたら野菜を作っている方のモチベーションも上がります。食材、畜産、漁業、農業に料理人として関わることで、地域に還元したいという思いが強くなりました。お客さんと生産者さんとの橋渡しが自分の役割ですし、最終バトンを渡すのが僕という気持ちで作っています」と淳也さんは語る。「こんなことをいうのはおこがましいけれど」と前置きして、「料理人小田淳也として、どこまで広がれるだろう?という思いも芽生えてきました」との野心ものぞかせる。そんな淳也さんに少し驚きながら、頼もしげに見つめる初美さん。「竹炭のアカリトキ、料理のアカリトキ、ライフスタイルのアカリトキ…として、お客さんが必要としているものに応えていけたら。市外、県外からお客さんが来て、川内どこに行く?となった時に「アカリトキ」に行こうか!ってなれたらいいなと思う。川内に行くならここ、という場になれたら嬉しいです」と、笑顔で結んだ。インタビューを終えると「最近こういう話を夫婦間であんまりしてなかったなあ。いい機会になりました」と、ほっとした表情を浮かべるふたりだった。

 

アカリトキのドリンクを手に堤防に上がり、夕陽を眺める。このまちの暮らしがここに息づくのを感じる。古今東西変わらぬ景色のなかに、私たちもまた生きている。

夕暮れの川内川

夕暮れの川内川

令和6年9月取材

この記事に関するお問い合わせ先

未来政策部 企画政策課 SDGs・開発グループ
〒895-8650 神田町3-22
電話番号:0996-23-5111 ファックス番号:0996-20-5570
メールでのお問い合わせ