【広報薩摩川内9月通常版】人のとなりに~独居老人宅訪問など地域の見守り活動を行う会長の思いに寄います~

更新日:2025年09月10日

人のとなりにとは、文字通り、その人の隣にいて、思いに寄り添うことや人柄を表す言葉「人となり」をイメージしたコーナーで、人物や活動の紹介だけでなく、その人の思いにスポットを当てることを目的としています。

佐藤光浩さん
育英地区の前畑、薗畑、野間島自治会の中から有志で集まった33人で結成する「中郷下青壮年会」。昨年度、発足40周年を迎え、独居老人宅訪問など地域の見守り活動を行う。
今回はその会長の地域への思いに寄り添う。

地域の安全のために

約40年前、転勤を機に本市に引っ越し、25年前から育英地区で暮らす佐藤さん。職場の先輩の紹介で「中郷下青壮年会」に入会。現在は40~70代のメンバーで活動し、4月から会長に就いた佐藤さんを中心に地域のために活動を継続している。その1つとして独居老人宅訪問がある。年に1回独居老人宅を訪問し、大雨などの災害発生時に頼ってほしいと、あいさつを兼ねて広報活動を行う。
独居老人宅訪問活動のきっかけは、平成18年に発生した鹿児島県北部豪雨。自治会長からの依頼で要支援者を避難所へ車で搬送したことをきっかけに翌年から本格的に活動を開始。訪問時や活動の際は青壮年会の会員を示す黄緑色の帽子を被り、地域の方にお互いの顔と名前を覚えてもらえるようにしている。

訪問時の様子

訪問時の様子

笑顔を大切に

佐藤さんが中郷下青壮年会に入ってから約20年が経過。独居老人宅訪問時に心掛けていることを伺うと、「笑顔を大切にしている。約10人で訪問するため、驚かれないためにも自治会長に協力をもらいながら一緒にあいさつに伺う。信用してもらうことが大切なので、笑顔で対応するように心掛けている」と話す。
「誰がどこに住んでいるか全て把握しているわけでないので、自治会が作成している独居老人宅の地図を頼りにいざというときに対応できるように準備をしている。私たちの力だけではできない活動なので、自治会や地区コミュニティ協議会との協力が必要不可欠だ」と言う。

地域を盛り上げる

夏祭りの様子

中郷下青壮年会は1年を通して公園や道路の清掃、育英校区の文化祭準備や夏祭りのステージ設営ボランティアなどさまざまな活動を行う。「このような活動を通して、地域の友好や親睦を深め、盛り上げていきたい」と話し、住み慣れた地域(奉仕活動)、お互いに支え合う(労働力の提供)、安心して暮らせる(地域見守り)、健やかに暮らせる(会員親睦)まちづくりに取り組んでいる。

41年目のこれからも

昭和58年度に発足し、令和6年度で40周年を迎えた中郷下青壮年会。「地域コミュニティは私たちの生活を豊かにしてくれるかけがえのない存在だと考えている。互いの助け合いや文化の継承、地域活性化、安心できる居場所の提供という多岐にわたる側面から地域コミュニティの重要性はますます高まっている」と話す。
この活動を次世代につないでいくためにも、若い世代の会員を募りながら、今後も活動を継続していきたいという。

この記事に関するお問い合わせ先

未来政策部 秘書広報課 企画総務・広聴広報グループ
〒895-8650 神田町3-22
電話番号:0996-23-5111 ファックス番号:0996-20-5570
メールでのお問い合わせ