【令和7年11月23日】 久見崎盆踊り「想夫恋」が披露されました(さつませんだいスマイル応援隊 モデル事業)
令和7年11月23日(日曜日・祝日)、鹿児島県無形民俗文化財に指定されている伝統芸能である久見崎盆踊り「想夫恋」が披露されました。
この踊りは、慶長2年(1597年)、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、島津義弘公が約1万人の兵を率いて薩摩の軍港・久見崎から出航した歴史に由来します。翌年、秀吉の死により軍は撤退しましたが、多くの兵士が戦死しました。戦死者の霊を慰めるため、久見崎に残された未亡人たちが踊ったことが始まりとされ、地域の誇りとして受け継がれてきました。
踊り手は御高祖頭巾(おこそずきん)で顔を隠し、男物の黒紋付羽織を着て、腰に脇差を差す装束を身にまといます。三味線と太鼓の伴奏に合わせ、円陣を組み、ゆったりとしたテンポで踊る姿は、夫の霊を迎え慰めるという意味が込められています。
当日の様子
午前10時、慶長の碑 建立の地には、地域住民の方や保存会の方、スマイル応援隊員が集まりました。
踊り手が円陣を組み、三味線と太鼓の音が響き渡ると、会場全体が静まり返り、厳かな雰囲気の中で「想夫恋」が披露されました。御高祖頭巾で顔を隠した踊り手が、三味線、太鼓に合わせ、ゆったりとした動きで円を描くように踊り、休憩を挟んで2度披露されました。
踊りの披露後には、会場全体からたくさんの拍手が起こり、保存会の皆さんとスマイル応援隊員での写真撮影などの場面もありました。
保存会の皆さんとスマイル応援隊員が協力し、当日までの練習、本番まで一体となって取り組み、伝統を守り未来へつなぐ一日となりました。
ご参加いただいたスマイル応援隊員の皆様、保存会の皆様ありがとうございました。
スマイル応援隊員の声
- 踊り手での参加になりましたが、会場の景観や盛り上がりに圧倒され、参加して本当に良かったです。初心者でも三味線で参加しやすいように譜面を残しました。これからの盛り上がりが楽しみです。
- 練習では「よく出来ていたよ」と励まされながら、楽しく雰囲気良く取り組めました。行事の成り立ちも学び、数百年続く伝統行事の一幕に参加できたことを誇りに思います。
- 快晴の中、県の無形民俗文化財である想夫恋踊りに参加でき、心晴れやかな貴重な体験でした。練習を通じて地域の方々と交流でき、とても親切にしていただきました。地域一体となる活動の素晴らしさを改めて感じました。
- その地域に住んでいなくても、その行事に魅力を感じて参加したい方はいるので、参加のきっかけをいただき、ありがたい制度です。これからも伝統行事がますます盛り上がることを楽しみにしています。
- 実際に見て学び、知ることで魅力に触れ、想夫恋をはじめとした伝統行事に興味を持つきっかけになりました。
- 今回の参加をきっかけに地域の方々とつながりができました。練習中には親世代の頃の話も聞くことができました。さらに、式典には多くの方が来てくださり、地域の方々の「継承したい」という強い想いを感じました。
保存会の声
- 地域外から5名の参加があり、6年ぶりに開催できたことは大変ありがたく、感謝しています。皆さんのおかげで、再び想夫恋を披露することができました。
- 地元で人材確保が難しい中、スマイル応援隊員の皆さんに補っていただき、大変ありがたかったです。練習を通して、皆さんとの繋がりができた。これからもこの輪を広げていきたいと思う。
- 今回の取組を通じて、地区外の方々と交流できたことは大きな財産です。「想夫恋」は地域の誇りであり、未来へつなぐ大切な文化です。来年以降も、ぜひ多くの方に参加していただき、一緒にこの伝統を守り、盛り上げていきたいと思います。
想夫恋披露の出番を待つ様子
保存会会長挨拶
太鼓・三味線の演奏の様子
踊りの様子
踊りの様子
踊りの様子
保存会とスマイル応援隊員
スマイル応援隊員
応援プログラム概要
日時
令和7年11月23日(日曜日・祝日)午前10時から
場所
慶長の碑 建立の地(久見崎町)
参加人数(スマイル応援隊員)
踊り手3名、三味線2名
活動内容
久見崎盆踊り「想夫恋」の披露
さつませんだいスマイル応援隊の詳細については、「さつませんだいスマイル応援隊」で地域活動を応援しようをご覧ください。
この記事に関するお問い合わせ先
未来政策部 企画政策課 地域デザイングループ
〒895-8650 神田町3-22
電話番号:0996-23-5111 ファックス番号:0996-20-5570
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更新日:2025年12月08日