薩摩川内SDGsチャレンジストーリー(#15-2 薩摩川内市西方町 肱岡 泰徳さん)

更新日:2023年11月30日

薩摩川内市では、令和3年6月8日に、市長が「薩摩川内市未来創生SDGs・カーボンニュートラル宣言」を実施し、2030年SDGsの達成と2050年カーボンニュートラルの達成に向けて取り組んでいます。また、令和4年5月20日には、国(内閣府)のSDGs未来都市に選定され、今後さらにSDGs及びカーボンニュートラルの達成に向けて、「薩摩川内SDGsチャレンジ」を合言葉に市民総ぐるみで取り組むことを目指しており、持続可能な社会の実現のために、「薩摩川内SDGsチャレンジ」を合言葉として、一人ひとりができることからSDGsの達成に貢献し、市民のみなさんと一緒に薩摩川内市の未来をつくる各種取組を実施しています。

各種取組の1つとして、市内でSDGsに関連する取組を行っている市民の方をインタビューした「SDGsチャレンジストーリー」を動画及びWebコラムにて公表しています。第15弾となる今回は、薩摩川内市西方町 肱岡 泰徳さんをインタビューしました。

【関連ゴール】11 住み続けられるまちづくりを 12 つくる責任つかう責任

11 住み続けられるまちづくりを

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12 つくる責任つかう責任

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静かな入り江に立ち並ぶ民家

静かな入り江沿いに立ち並ぶ民家

過疎にはなったがコミュニティは生きている

2011年4月に西方へとUターンした肱岡さん。「親の墓守りをするために、いずれは帰ってくるつもりだった。関西にいてもずっと鹿児島弁を話していたよ(笑)。妹がこちらにいて、両親が亡くなり誰もいなくなった実家に土日は来て、窓を開けて風を入れてくれていた。私が神戸に建てた家は息子に渡して、ここに暮らすようになったわけです」。帰って来たころはまだ小学校もあった。「学校が閉校になると寂しくなります。どんどん人が減っていくから過疎にはなっている。けれども地域のコミュニティはまだ生きている。ここの風景は変わらんね」。

 

変わりゆく地域を見つめながら、今できることに肱岡さんは目を向ける。「地域の良さは、住みやすいところだね。みんなが顔見知りで、気楽に行き来している。暑い時には暑気払い、冬になったら忘年会、明けたら新年会。誰かがどこか行くとなったら激励会。年に数回、ここに集まる。それぞれ簡単なものを一品持ち寄って、楽しく飲んだり、食べたりしているよ」。会社勤めの時と変わってないかもね、と肱岡さん。「肘ちゃんはみんなを集めてまとめるのが上手だね」と地域の人が言うそうだ。「嫁さんがいる時から、ここはみんなの茶飲み場だったのよ。嫁は内気で弱気でおとなしい人だったけど、人の世話をよくしてくれました」。

ご近所さんと

ご近所さんと1

ご近所さんと

ご近所さんと2

ものづくりの醍醐味とは

肱岡さんの代表作のひとつに「テレビを使ったテーブル」がある。映らなくなったり、買い替えにより使わなくなったりしたテレビのモニターを木の枠で囲み、丈夫で平らなテーブルとして使っている。きっかけは「捨てるとお金がかかるようになったからよ」と正直だ。「これを見て、うちのテレビも使ってと近所の人が持ってくる。再利用すれば、捨てるための費用も浮いて一石二鳥だよ」。こんな調子で、肱岡さんのものづくりは続いている。「できた時の喜びがあるから、続くのかもね。これで完成、ということはない。納得しないし、次はもっときれいに作れると思うのよ。いつまで続けられるかなあ?歳がくるまでは続ける。歳には勝てんね(笑)今は、つくってください、と言われたらつくれるから」。70歳を超えてなお、創作心は衰えを知らない。

(取材:2023年10月)

廃棄テレビをテーブルに

廃棄テレビをテーブルに

次回「薩摩川内SDGsチャレンジストーリー(#15-3)」では、肱岡さんが生活について想うことやみなさんへのメッセージをご紹介します。お楽しみに!

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