薩摩川内SDGsチャレンジストーリー(#16 薩摩川内市社会福祉協議会)

更新日:2023年12月11日

薩摩川内市では、令和3年6月8日に、市長が「薩摩川内市未来創生SDGs・カーボンニュートラル宣言」を実施し、2030年SDGsの達成と2050年カーボンニュートラルの達成に向けて取り組んでいます。また、令和4年5月20日には、国(内閣府)のSDGs未来都市に選定され、今後さらにSDGs及びカーボンニュートラルの達成に向けて、「薩摩川内SDGsチャレンジ」を合言葉に市民総ぐるみで取り組むことを目指しており、持続可能な社会の実現のために、「薩摩川内SDGsチャレンジ」を合言葉として、一人ひとりができることからSDGsの達成に貢献し、市民のみなさんと一緒に薩摩川内市の未来をつくる各種取組を実施しています。

各種取組の1つとして、市内でSDGsに関連する取組を行っている市民の方をインタビューした「SDGsチャレンジストーリー」を動画及びWebコラムにて公表しています。今回は、薩摩川内市社会福祉協議会をインタビューしました。

薩摩川内市社会福祉協議会

薩摩川内市社会福祉協議会は、地域福祉、ボランティア活動、子育て支援情報、高齢者福祉活動など、さまざまな地域の課題を解決するために活動を行っている社会福祉法人です。

地域福祉課の山内一宏さん、東郷摩子さん、井上圭子さんにインタビューしました。

【関連ゴール】1 貧困をなくそう 2 飢餓をゼロに 3 すべての人に健康と福祉を 4質の高い教育をみんなに 5 ジェンダー平等を実現しよう 6 安全な水とトイレを世界中に 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに 8 働きがいも経済成長も 10 人や国の不平等をなくそう 11 住み続けられるまちづくりを 12 つくる責任 つかう責任 13 気候変動に具体的な対策を 16 平和と公正をすべての人に 17 パートナーシップで目標達成

関連するゴール

関連するゴール

地域福祉課 課長 山内一宏さん

薩摩川内市永利町にある「薩摩川内市社会福祉協議会(以降、社協)」は、地域が抱える多様な問題を地域のみんなで解決できるよう、さまざまな取り組みを行う社会福祉法人です。「誰ひとり、取り残さない」という社協の活動理念は、SDGs17の目標と多数重なります。

社協だよりと笑顔の山内さん

地域福祉課の山内一宏さんに話を聞きました。山内さんはケアマネージャーの資格を持ち、地域福祉事業、生活困窮者自立支援事業、女性に特化した相談窓口など、担当範囲は多岐に渡ります。

地域福祉課窓口

地域のニーズに合わせて事業をするのが社協の特長だと話す山内さん。「子どもからお年寄りまで、個人や地域の困りごとに対し、解決に向けて支援していきます。営利企業ではできないことを率先してやるのが、私たち社協の仕事です」。地域福祉の最前線に立ち、支援を行う地域の民生委員や自治会の皆さん、専門職との橋渡しも行います。

なかでも令和3年度から始まった「有償ボランティア ちいきささえ愛」事業が好評です。「相談件数が増えて、困っている人、支えてくれる人が目に見えてわかり、サポートのマッチングがしやすい。助かっているという声を多く頂いています。私たちにとっても、より地域のことをより把握できるようになりましたし、これはヒットでしたね」と、手ごたえを感じている山内さんです。

「ちいきささえ愛」事業のチラシ
「ちいきささえ愛」事業のチラシ

第1回「ささえ愛バザー」開催

社協のみなさん

11月18日に開催された「社会福祉フェスタ」では、今回初となる「ささえ愛バザー」を行いました。市民の皆さんから制服、カバンを寄贈して頂き、社協で取りまとめてクリーニングを行い、安価で販売する取り組みです。「初めての試みで制服等が集まるか不安でしたが、呼びかけに応じて続々と寄贈が集まっています」。現在の上屋会長が元教育長だったこともあり、「市内の中でも大規模校、小規模校とあるが、そのために負担の差が出てはいけない」、という思いがあったといいます。

カバンの寄贈について語る東郷さん
寄贈された制服

近年は、学校から福祉について教えて欲しいというリクエストも多いそうです。小中学校に出向いて出前授業を行うことも増えたと話す、生活支援コーディネーターの東郷摩子さん。身体に重りを着けて高齢者の動きを疑似体験する授業や、地域で活動する民生委員さんの講話を通して、地域福祉の現状を伝えることも、社協の取り組みのひとつです。

高齢者疑似体験の重り

ボランティアセンターの活動

寄贈されたランドセルと笑顔の井上さん

社協の事業活動の中で無償のボランティア活動のマッチングを行う、ボランティアセンターの井上圭子さんに聞きました。「子育て支援や託児のボランティア、地域のサロンやお祭りで演奏、踊りなど披露してくださる個人、団体の紹介などを行う事業と、学校や事業所、地区コミなどの団体で集めて持参いただく収集ボランティアの取りまとめ等を行っています」。

ボランティアセンターの活動紹介

プルタブやエコキャップの収集に取り組む団体は、この1、2年でとても増えているといいます。また、ランドセルの寄贈も増えているそう。「書き損じはがきを交換して輸送費に充てているが、追い付かないくらいです。輸送費を予算で組み、NGOジョイセフを通してアフガニスタンに送っています」。

「収集ボランティアやランドセルの寄贈は、子どもたちにとっても身近で取り組みやすい活動ですし、SDGs教育の浸透も影響しているのではないでしょうか」と話す井上さん。ランドセルを手に笑顔です。

集まったランドセル
ランドセルを受け取ったアフガニスタンの子どもたちの写真

地域福祉の最前線で

山内一宏さん 「薩摩川内市はコミュニティセンターがあるのが大きい。地区コミが元気です!これからも人と人のつながり、助け合い、支え合いの強い薩摩川内市であってほしいですね。自分たちが地域の人たちと一緒にやっている活動が、5年後10年後、どういった形になって残っていくのか。単発で終わらず、じっくりと将来を考えながらやることが、おのずと継続的な活動につながっていく。助け合いの仕組みづくり。その基盤をたくさん作っていきます」

地区のお便りを見る社協の方

東郷摩子さん 「地域に足を運んで、地域の人たちと一緒になって活動して、ああ、よかったと安心してもらえた時、信頼してもらえた時にやりがいを感じます。すぐには解決できなくても、一緒に考えることが大切と思い、日々活動しています」

高校生が描いた福祉ポスター

井上圭子さん 「楽しみながら、続けていってほしい。ボランティアをされる高齢者の方は、すごくいきいきしている。そういう高齢者に自分もなっていきたいですね(笑)子どもたちもそういう姿を見て、学んでもらえたらと思います」

困りごとは何でも相談してください

困りごとは何でも相談してください。

(取材:2023年10月)

本記事は薩摩川内SDGsチャレンジInstagramにも掲載しています。HPには掲載していない写真や動画も上がっていますので、ぜひご確認ください

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未来政策部 企画政策課 SDGs・開発グループ
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