サンデーリレー市役所のしごと

このコーナーでは、市役所の仕事をより身近に感じていただくため、幹部職員が交代で市政の方向性や政策の背景、業務の意義や思いをわかりやすく発信します。組織の透明性を高め、市民との信頼関係の構築につなげることを目指します。
なお、掲載した内容は掲載時点での取り組みで、変更となっている場合もありますのでご了承ください。
1.子どもは未来からの大切な預かりもの 教育委員会(令和7年10月12日掲載)
2.甑島のみなさんの身近な存在として 甑島振興局(令和7年10月19日掲載)
第4回 火災を防ぐ影の守り手ー予防課ー
消防といえば、「火災」「救急」「救助」など、現場で活躍する姿を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、消防活動の根拠となる消防法には「火災予防」に関する規定が多くあり、予防課は「火災を未然に防ぐ」ことを使命に、市民の命と財産を守るため日々活動しています。
主な業務は、事業所等の防火管理の指導、消火器など消防用設備の設置の指導、ガソリンスタンドなどの危険物施設の規制、火災原因等の調査、そして火災予防の啓発活動です。
中でも火災調査は、火災が「どこから」「なぜ」発生したのかを科学的かつ客観的に解明する業務です。現場の焼け跡や証言、電気機器の状態などを丁寧に調べ、再発防止につなげます。焼け落ちた現場を調査するたびに心が痛み、火災予防の大切さを痛感します。
本市で最も多い火災の原因は、「たき火や火入れ」です。枯草などを焼却する際に、周囲の山林や原野に燃え広がるケースが多く見られます。中には、たき火が着衣に燃え移り、命を落とされた事故もありました。また、建物火災では、コンロや電気配線、電気機器などの取り扱い不注意によるものがほとんどです。
火災の多くは少しの油断で発生し、一瞬で大切な命や財産を奪ってしまいます。
「消火器の設置場所は」「住宅用火災報知器の点検は」など、そんなちょっとした疑問でも、お気軽にお問合せください。
寒くなるにつれて火を扱う機会も増えてきますので、常に『火の用心』を心掛け、火災ゼロを目指しましょう。
消防局予防課長 德重 博文
消防局長から服装や規律等の点検を受ける「消防局長点検」の様子
社会福祉課は、市民の皆さんが安心して暮らせる地域づくりを目指し、福祉支援や相談業務に取り組んでいます。今回は、その中から「ヤングケアラー」への支援を紹介します。
ヤングケアラーとは、本来大人が担うべき家族の世話や介護を日常的に行っている子どもたちのことです。年齢や成長段階に見合わない負担を背負い、日常生活に支障があるほどの責任を持つことは「お手伝い」とは言えず、深刻な問題です。
令和4年度に市内の小中高生約7,000人を対象に実態調査を行った結果、認知度は1.9%と非常に低いものでした。そこで令和5年度は、市内の全公立小中学校で学校集会や朝礼を活用し、チラシやポスターで周知を行いました。
令和6年度には「気づいてあげよう 友達の困りごと」と題し、授業1時間を使った啓発活動を実施。虐待やネットいじめ、リストカットなど命に関わる問題も取り上げ、LINE相談窓口の案内も行いました。
子どもたちの理解は深まり、相談先の認識も広がっていますが、SOSの発信はまだ少ないのが現状です。令和7年度は、小学4年生や中学1年生に加え、市内の高等学校なども対象に周知を進めています。授業では、ヤングケアラーや虐待などの問題が身近にあることを伝え、気づいて寄り添える「優しい友達」になってほしいという思いを込めて取り組んでいます。
今後も、子どもたちが悩みを抱え込まず、安心して相談できる環境づくりを進め、「子どもが、子どもでいられる街」の実現を目指していきます。
令和7年10月26日 社会福祉課長 紙屋 一朗
- ヤングケアラーに関する相談はLINEの「薩摩川内市ヤングケアラー相談」からできます。

ヤングケアラーについてのチラシ (PDFファイル: 267.1KB)
第2回 甑島のみなさんの身近な存在としてー甑島振興局ー
こんにちは、甑島振興局です!
私たちは、島民約3,500人のみなさんが、安全安心で快適に暮らせるよう、県、国の機関に加え、福祉団体や学校などと連携しながら、子育てや教育、医療・福祉、産業振興、道路や港、水道などのインフラ整備まで、幅広く地域づくりに取り組んでいます。
甑島には27の自治会と9つの地区コミュニティ協議会などがあり、地域活動もとても活発です。市職員も、地域のみなさんと直接顔を合わせながら、日々の業務に取り組んでいます。こうした「顔の見える関係」が、甑島の大きな強みと考えています。
今年6月24日の大雨災害では、里町薗下自治会を中心に45戸が浸水しましたが、自治会や地区コミュニティ協議会、市・県・社会福祉協議会・学校など、多くの方が復旧作業に参加してくださいました。日頃から築かれている信頼関係が、こうした場面で力を発揮することを改めて実感しました。ご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
全国的に少子高齢化や人口減少の中、甑島では「こしきしま竜宮文化フェスタ」や「甑マラソン」などのイベント、「甑島ツーリズム協議会」の活動など、地区コミュニティ協議会を中心に、全島一体となって取り組んでいます。
「ちょっと聞いてみたいな」「困ってるんだけど…」などありましたら、お気軽に甑島振興局にお声掛けください。
これからも、島民のみなさんに寄り添い、自治会や地区コミュニティ協議会、社会福祉協議会、学校などと連携、協力してまいります。

写真は、6月の大雨災害により約120人の災害ボランティアが集まった様子
令和7年10月19日 甑島振興局長 堂元 光信

「おはようございます。」
同じマンションに住む中学生から元気な挨拶の声が、今朝も届きました。
また、エレベーターの中で出会った小学生の笑顔は、清々しい一日の始まりを演出してくれます。
薩摩川内市教育委員会では、令和11年度を目標年度とする『教育振興基本計画』を今年度からスタートさせました。この計画には、本市の未来や社会全体を担う子どもたちの夢や希望が実現できるよう大切な取り組みが盛り込まれています。
事務局の職員全員が「チーム教育サポーター」として心を一つにし、関係機関と十分な連携を取りながら、次のような施策を進めてまいります。
- 不登校の子どもたちへの支援
- いじめの積極的な認知と早期対応
- 校内環境の整備(トイレの洋式化、特別教室の空調など)
- 通学路の安全対策
- 地域と連携した休日の部活動の展開 など
これらは、子どもたちの学力と体力の向上、社会のルールやマナーを守ろうとする意識、感謝や思いやりの心、他者の痛みを理解する優しさ、生命を大切にする心、そして自身を前向きに捉え、社会での役割や価値を感じる心を養い、多様な人々と協働しながら社会的変化や困難を乗り越えられる力を培っていく土台となるものです。
市内34校の保護者や地域の皆さまの声に丁寧に耳を傾けながら、「魅力ある学校づくり推進プロジェクト」も引き続き進めてまいります。
市民の皆さまの温かいご理解とご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。
令和7年10月12日 教育長 藤田芳昭





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更新日:2025年11月02日