【まちナビ・コラム】 第11回 備えが地域を守る―災害ボランティアセンター訓練の意義

更新日:2026年05月29日

令和8年5月28日、薩摩川内市社会福祉協議会は入来地域で、災害ボランティアセンターの設置・運営訓練を実施した。地区コミュニティ協議会や民生委員、川内青年会議所、市建設業協会、鹿児島純心大学、福祉施設、薩摩川内警察署、鹿児島県社会福祉協議会、薩摩川内市、市消防局など計85名が参加し、関係機関が一体となった取り組みとなった。

訓練は、大規模災害時に被災地の早期復旧と地域再生を実現するため、ボランティア活動を的確に機能させる体制を整えることが目的である。近年、豪雨災害が頻発する中、迅速に対応できるかは日頃の備えにかかっている。こうした訓練の積み重ねが地域の安心を支えている。

想定は、梅雨前線の活発化により県内に線状降水帯が発生し、入来町で床上浸水が相次ぎ、500世帯が被災、多くの住民が避難生活を送る状況である。訓練では、市災害対策本部との協議を経て設置を決定し、ボランティア募集、受付、ニーズ調査、オリエンテーション、マッチング、派遣調整、運営まで一連の流れを確認した。活動の進み方を把握できる機会となった。

また、職員の説明で「私たちには単なるモノに見えても、被災者にとっては大切なモノかも知れません。寄り添って対応してください」と示され、支援の本質を感じさせた。社会福祉協議会が担うのは作業調整にとどまらず、人に寄り添う役割である。

参加した黒武者雅文さん(78歳)は「思っていたよりリアルな訓練で驚いた」と話す。平時から備え続ける社会福祉協議会の活動は、その重要性を実感させる訓練であった。継続的な訓練を通じて、地域の防災力向上が期待される。


 災害ボランティアセンターとは、大規模災害時に地域防災計画に基づいた市町村長の要請によりいち早く社会福祉協議会が設置するもの。

ボランティア受付の訓練

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