広報薩摩川内3月通常版 キジカケル突撃レポート~給食がみんなのもとへ届くまで編~

皆さんは学校給食がどのようにして届いているか知っていますか。
本市には、川内、樋脇、入来(改修中)、里、下甑の5つの学校給食センターがあり、市内の幼稚園や小中学校、義務教育学校に届けられています。
今回は、市内で最も多くの給食を作る川内学校給食センターに潜入し、給食が届くまでの過程や、給食に関わる方々について紹介します。
給食が子どもたちへ届くまで
7時30分:作業準備
健康観察や身支度、爪ブラシを使用した手洗いなど、衛生管理を徹底しています。健康観察は、本人だけでなく、家族の分まで行います。
8時:検収・下処理
温度確認!
保存方法、品質、量、温度などを確認します

3回洗浄!
包丁や球根皮むき機などを使って、下処理!

この日はニンジンを121キログラム、約807本も使っていたよ!
8時30分:調理


包丁で切った後、さらに細かく切るためにスライサーや、さいの目切り機を使います。

大きな鍋で調理中!

10時45分:配缶
できた料理を学校、学級ごとに配缶します。安全性を確認するために、食材の中心温度を測ったり、塩分濃度を確認したりします。



衛生管理のために、保存食として、原材料と調理済みの食材を50グラム以上マイナス20度以下で2週間取っておくんだって!
11時:配送・検食

それぞれの園、学校に配送を行います。また、児童や生徒が食べる前に検食を行い、安全性を確かめています。
節分の行事食

- 薩摩川内米ごはん
- 牛乳
- いわしのつみれ汁
- れんこん金平
- 節分豆
子どもたちの好きな給食を発表!
中学3年生を対象に、卒業前にどのような給食を食べたいかアンケートを取り、「リクエスト給食」を実施しています。ここではそのアンケートを基に、人気の給食を発表します。

甘くて、さくほろ食感のメロンパン

ユズの香りがふわっと広がる、鶏飯

外はカリっと、中はジューシーなからあげ

可愛小学校6年2組に突撃!

- 定番のカレーが1番好きです!
- 全部おいしい!
- 星型のコロッケが好きです!
- デザートだったらフルーツポンチが好き!
- 1年間、残しませんでした!
- 毎日、僕たちのために栄養バランスを考えて作ってくれてありがとうございます!
- いつもおいしい給食を作ってくれて、うれしいです!
- 中学生になったら、量が増えるので楽しみです!
栄養教諭にインタビュー
献立はどのようにして決めていますか?
栄養バランスを考えることはもちろん、地産地消の取り組みとして旬の野菜を使うようにしたり、その時期の行事食や郷土料理を取り入れたりするために、年間の献立計画を立てています。
また、川内学校給食センターは、1日に約7600食を作る県内で2番目に大きい給食センターです。調理時間を考えて、献立はAとBに分けて立てています。40人の調理員で確実に時間内に作れるように調理方法のバランスを考えています。

食材を洗う順番や食材がどのルートを通るかなど、衛生管理のためのルールが細かく決められていたよ。
安全安心で、おいしい給食を確実に届けるためにたくさん考えられているんだね。
献立を立てるうえで配慮していることはありますか?
現在、川内学校給食センターでは個別のアレルギー対応が難しいため、みんなが同じように食べられるようにしたいという思いから、なるべくエビや卵などの8大アレルゲンが含まれないように配慮しています。また、家庭ではなかなか食べることがない食材を使うことで、子どもたちの食の幅も広げることができたらと思っています。
どんなときにやりがいを感じますか?
学校に行ったときに、子どもたちが「おいしかった」「食べられなかったものが食べられるようになった」などと言ってくれることが本当にうれしいです。
私たち栄養教諭は食の指導なども行っていますが、終わった後に子どもたちから感想文が届くことがあります。それを読むのも楽しみの1つです。
給食センターから、皆さんへ
いつも学校給食を食べてくれてありがとうございます。毎日たくさんの愛情を込めて作っていますので、食缶が空になって返ってくるととてもうれしいです。これからも、おいしく食べてください。
また、食材を納入してくださる業者の皆さん、いつも質の良い食材を納入していただき、ありがとうございます。
これからも衛生的な施設管理の下、安全安心でおいしい給食の提供に努めていきます。
更新日:2025年03月05日