国際交流員 陳の鏡(四)

更新日:2026年07月15日

中国の国旗
日本の国旗

国際交流員陳心尓(ちんしんじ)を鏡として、日本と中国の文化・生活を映し出す

日本之旅/日本の旅

位于入来町的武家屋敷,整片区域非常安静。脚下是碎石子路,道路两边是石头垒砌的院墙。比起我去之前想象的历史古迹,这里更像一个静谧的居民区。大部分房子有人居住,基本都有着面积不小且精心打理的院子。

在小山坡上有一所入来小学,又长又陡的台阶通往学校大门。我不由得感慨这里的学生应该都体质很好,每天上下学路上即是高强度的健身训练。

主要景点的一座古民居——旧増田家住宅,和我见过的很多日式房屋一样,房屋整体抬高架空,四面都有可以拉开的移门,通风良好。我去的那天很热,屋外烈日暴晒,但是在屋内却能感觉到凉风习习。特别的是,这个房子的屋顶宽大且陡峭,上面堆满了茅草。除了一栋主屋外,还有卫生间和仓库也保留完好,可以想象增田氏过去居住在这里时的富足生活。

【日本語訳】

先日、入来町にある武家屋敷群を訪れました。

武家屋敷の周辺は穏やかな町並みです。足元には小さな石が敷かれた道が続き、道の両側には石積みの塀が並んでいます。歴史的な観光地というよりも、落ち着いた住宅街のような雰囲気がありました。現在も多くの家に人が暮らしており、それぞれの家には広く綺麗な庭がありました。

少し高い場所には入来小学校があり、校門まで続く長くて急な階段が印象的でした。その階段を見て、「毎日この道を通って登下校する子どもたちは、きっと体力があるのだろうな」と思わず感じました。

主な見どころの一つである「旧増田家住宅」も見学しました。日本の伝統的な家屋によく見られるように、床が地面より高く造られ、四方には開け閉めできる戸があり、風通しの良い造りになっています。私が訪れた日はとても暑く、外は強い日差しが照りつけていましたが、室内では心地よい風が通り、とても涼しく感じました。また、この家は大きく傾斜した茅葺き屋根も特徴です。母屋だけでなく、トイレや蔵も当時のまま残されており、増田家がかつて豊かな暮らしを送っていたことが伝わってきました。

旧增田住宅

中国传统民居/中国の伝統的な住居

中国地域辽阔,境内地貌类型丰富多样,不管是山地、平原,还是沙漠、高原,都出现在这片土地上。不同地方的气候差异很大,东南部夏季高温多雨,西北部整体气候干旱。

在不同地理环境及气候条件影响下,各地相应地诞生了截然不同的当地特色传统民居。

【日本語訳】

中国には山地や平野、砂漠、高原など、さまざまな地形があり、地域によって気候も大きく異なります。東南部は夏に高温多雨となる一方、西北部は乾燥した気候が特徴です。

このような自然環境や気候の違いに合わせて、それぞれの地域で異なる特徴を持つ伝統的な住居が生まれました。

1. 黄土高原・窑洞/黄土高原・窰洞(ヤオトン)

在干燥的黄土坡上,散落着大大小小的圆拱形窑洞。

窑洞充分利用地势和资源,就地取材,无需额外消耗大量土木砖石。同时得益于黄土的保温性能,维持“冬暖夏凉”的舒适宜居环境。

窑洞的类型有很多,其中最为广泛的是靠崖式窑洞:利用山坡边缘的地形,依山从下至上如台阶一般排列,下层人家的房顶是上层人家的前庭。

现在还有部分人选择居住在窑洞中,但内部已焕然一新,各种现代电器装置完备,与普通的民房无异。

【日本語訳】

乾燥した黄土高原には、アーチ型をした「窰洞(ヤオトン)」と呼ばれる住居が点在しています。

窰洞は、地形と資源を生かして造られる伝統的な住居です。現地の黄土を利用して造られるため、多くの木材やれんがを必要としません。また、黄土には高い断熱性があるため、夏は涼しく冬は暖かく、一年を通して快適に過ごすことができます。

窰洞にはいくつかの種類がありますが、最も多いのは山の斜面を利用して造られる窰洞です。山の斜面に沿って下から上へ階段状に並んでおり、下の家の屋根が上の家の庭のような造りになっています。

現在でも窰洞で暮らす人はいますが、室内には生活設備が整い、現代の住宅と変わらない生活ができるようになっています。

やおとん
ヤオトン2

2.草原游牧・蒙古包/草原遊牧・ゲル

一望无际的内蒙古草原,远处碧绿山丘连绵起伏。晴空万里,空中飘浮的大片云彩的阴影投射在草地上,给宽大而空旷的草原增加了一些深绿的色彩。草原上牛羊成群,白色的蒙古包点缀其间。

蒙古包是生活在内蒙古等草原地区的游牧民族的传统住宅。建造时先拼接木质支架搭出整体框架,再在外面包裹厚毛毡,用绳索捆绑固定。

蒙古包拆装方便、方便搬迁,十分契合牧民逐水草迁徙的游牧生活。厚实的毛毡可以抵御冬日严寒;夏季时打开顶部天窗、掀开部分毛毡,就能实现通风散热。

【日本語訳】

見渡す限りの内モンゴル草原の向こうには、緑の丘がゆるやかに続いています。晴れた日に、半空にふわりと浮かんでいる雲の影が草原に映り、広々とした景色にさまざまな緑の表情を見せてくれます。草原には牛や羊が放牧され、その中に白いゲルが点々と建っています。

ゲルは、内モンゴルなどの草原で暮らす遊牧民族の伝統的な住居です。木製の骨組みを組み立て、その上から厚い羊毛フェルトで覆い、最後にロープで固定して作られます。

組み立てや解体がしやすく、移動も簡単なため、水や草を求めて移動する遊牧生活に適しています。また、厚いフェルトは冬の寒さを防ぎ、夏は天井の採光窓を開けたり、フェルトの一部をめくったりすることで風通しを良くし、室内を涼しく保つことができます。

ゲル
ゲル内部

3.皖南・徽派建筑/皖南・徽派建築(かんなん・きはけんちく)

被称为“古徽州”的皖南山区,间散落着成片的传统建筑,白墙黛瓦与高耸的马头墙是其最鲜明的特征。

徽派建筑大多依山傍水修建,村落错落排布,门窗、梁柱上常配有精巧的砖雕、木雕装饰。

马头墙是徽派建筑的重要特色之一,不仅具有装饰性,还能起到防火、防风的作用。房屋讲究中轴对称,且设有天井,用于通风采光。

如今不少古民居被完整保留下来,老屋经过修缮改造,一部分仍有人居住,也有不少民居被改造为民宿,继续焕发着生机。

【日本語訳】

「古徽州(こきしゅう)」と呼ばれる皖南(安徽省南部)の山間には、多くの伝統的な建物が残っています。白い壁と黒い瓦、そして屋根の両端が階段状に高くなった「馬頭牆(ばとうしょう)」が、徽派建築を代表する特徴です。

徽派建築は山や川の近くに建てられることが多く、村全体が自然に調和するように造られています。また、門や窓、柱には美しいれんがや木の彫刻が施されている建物も多く見られます。

「馬頭牆」は見た目の美しさだけでなく、火災の拡大や風などを防ぐ役割も果たしています。また、家は左右対称に造られ、天井(建物や高い塀に囲まれた四角い屋外空間、中庭)を設けることで、採光や風通しを良くしています。

現在でも多くの古民家が保存されており、住居として使われているほか、宿泊施設として活用されている建物もあり、今も地域の暮らしの中で大切に受け継がれています。

きはけんちく
ばとうしょう

4.福建・土楼/福建・土楼(どろう)

福建省西南部,一座座圆形、方形的夯土大楼错落矗立在山野之间。

土楼以生土、竹木、石块为主要原料夯筑建成,厚实的外墙坚固耐用,既能抵御山间野兽与外敌,也能起到隔热防寒的作用,楼内居住环境安稳舒适。

土楼通常为多层,内部可以容纳数十户族人、供800人共同居住。楼内设置天井、公用厅堂,方便宗族邻里日常往来、聚居生活。作为以土作墙而建造起来的集体建筑, 一栋土楼实际上成为了一整个村寨。

【日本語訳】

福建省南西部には、円形や四角形をした「土楼(どろう)」が建っています。

土楼は土や竹、木、石などの自然素材を使って造られた伝統的な建物です。厚い土壁はとても丈夫で、昔は外敵や野生動物から人々を守る役割を果たしていました。また、断熱性にも優れており、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができます。

土楼は多くが数階建てで、一つの建物に数十世帯、多い場合は800人ほどが暮らすことができます。建物の中央には中庭や共有スペースが設けられ、家族や親族が集まって生活する共同住宅として発展してきました。そのため、一つの土楼が一つの集落のような役割を果たしていました。

どろう
どろう内部

我所见到的日本/私の見た日本

走在日本街头,能看到各式各样的独栋民居,有些附带小院,院子里种着花草树木。虽然通常在城市核心商圈高楼密集,但是走进居民区还是能见到很多独栋房屋。在城市近郊或者中小城市,独栋民居更是主流,公寓楼房的比例相对较低。

如今在中国,不管是大城市还是中小城镇,居民大多是住在楼房中。除了乡村地区的自建住房外,独栋住宅大多属于别墅。别墅售价普遍较高,而且大多和楼房一样,由开发商统一规划,集中在封闭在住宅小区中。

【日本語訳】

日本の街を歩いていると、一戸建て住宅を多く見かけます。庭付きの家もあり、庭には花や木が植えられ、それぞれの家に個性があります。都市の中心部には高層ビルやマンションが建ち並んでいますが、少し住宅街へ入ると、一戸建てが多いことが見えます。特に郊外や地方都市では、一戸建て住宅が街並みの中心となっています。

一方、現在の中国では、大都市だけでなく地方都市でも、多くの人がマンションで暮らしています。農村部の自宅を除けば、一戸建て住宅は高級住宅(別荘)であることが多く、価格も高いです。また、こうした別荘もマンションと同様に、不動産会社が計画した住宅団地の中に建てられていることがほとんどです。

中国の住宅

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