藺牟田池環境保全基本計画を策定しました

更新日:2025年02月06日

1 計画の趣旨

計画イメージ図

  藺牟田池は、国の天然記念物である「泥炭形成植物群落(浮島)」や国内希少野生動植物種に指定されている「ベッコウトンボ」等が生息する重要な湿地として2005年11月に「ラムサール条約の登録湿地」に指定されている県立自然公園です。

  近年、気候変動に伴い、幾度の異常降雨や渇水等にも見舞われ、藺牟田池に生息する自然生態系への様々な影響が懸念されるとともに、地域の高齢化に伴う人口減少等が拍車をかけ、環境保全活動の衰退や、継続的な資金調達等も困難な状況下にあります。

  本計画は、これらの課題を解決するため、「グリーンインフラ」の手法を活用して、ラムサール条約の目的である「湿地の保全」と「ワイズユース(賢明な利用)」を持続的に推進し、ラムサール条約登録時点の環境に「再生」することを目的に策定しました。

グリーンインフラとは?

  グリーンインフラは、グリーンインフラストラクチャー(Green Infrastructure)の略で、自然環境が有する多様な機能を活用し、防災、減災、国土強靭化、新たな生活様式、SDGsに貢献する「持続可能で魅力ある社会の実現」を目指す取組です。

  藺牟田池の泥炭地は、強力な炭素吸収源であり、また、大雨時には雨水を吸収し、乾季には徐々に水を放出する「天然のスポンジ」として水環境を整え、流域治水の防災、減災に寄与されているとともに、1754年(宝暦4年)に完成した全長380mの隧道(トンネル)を通り、下流域の農業用水としても活用され、多くの野生動植物が生息し、市民の憩いの場ともなっており、重要なグリーンインフラと位置付けられます。

2 計画期間

  計画期間は、ラムサール条約登録20周年の令和7年度から、ラムサール条約登録30周年の令和17年度までの、概ね10年間とします。

3 基本理念

ラムサール条約登録湿地の持続的保全と陸・池・空で体験する本物自然(リアルネイチャー)

4 展開方針

方針1 官・民・地域協働による環境保全活動の推進

方針2 環境保全活動を担う人材育成

方針3 多様な主体が参画する環境保全活動資金の確保

5 藺牟田池環境保全基本計画の推進

  藺牟田池環境保全基本計画の推進に当たり、「自然環境保全」、「景観」、「交通・アクセス」、「自然体験」、「アクティビティ」、「イベント」、「キャンプ・宿泊」、「食事・買物」の8分野を連携したグリーンインフラの多彩な展開を図り、持続的な環境保全と賢明な利用の推進を図ります。

展開図

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