サンデーリレー市役所のしごと

更新日:2025年11月30日

藺牟田池の写真

第8回 子育てをもっと安心に、もっと楽しく ―子育て支援課ー

子育ては、うれしいことがたくさん。でも、悩みや不安もありますよね。

「保育園に入れるかな?」「仕事と子育て、どう両立しよう?」そんな声をよく聞きます。

保健福祉部子育て支援課では、市民の皆さんが安心して子どもを生み、育てられるよう、さまざまな取り組みを進めています。

全国で子どもの数が減る中、子育ての環境も大きく変わり、負担や孤立感を感じる方も少なくありません。保育園の先生が足りないなど、課題もあります。

本市では、こうした課題にしっかり向き合い、子育て世代を応援するための事業を進めています。令和7年度の子育て関連予算は、市全体の約2割。保育や相談支援など、幅広い分野に力を入れています。

さらに令和8年度には、新しい組織体制を整え、よりスムーズなサポートを目指しています。

また、国の「こども大綱」や県の「かごしま未来プラン2025」を参考に、本市でも「こども計画」を策定中です。この計画では、子育て支援をさらに進め、子育て世帯にやさしいまちづくりを目指しています。

子育て応援ガイドの表紙

「どんな支援があるの?」という方には、『子育て応援ガイド(2025年度版)』がおすすめ。A5サイズで持ち歩きやすく、保育所や公共施設で配布中です。妊娠・出産から保育園、医療、相談窓口まで、必要な情報がぎゅっと詰まった一冊。困ったときに「どこに相談すればいい?」がすぐわかる、心強い味方です。

子育ては一人で抱え込まないで。市や地域と一緒に支えます。困ったときはご相談ください。

令和7年11月30日 保健福祉部子育て支援課 前門宏之

第7回 閉校した学校が、地域のにぎわいを生む~みんなの財産を未来へつなぐ取り組み~-財産マネジメント課-

行政管理部財産マネジメント課は、市役所の建物や公用車を安全に使うための点検や整備をしたり、電話を担当部署につなぐ役割を担っています。また、公共施設を効率よく使えるように管理し、民間の事業者に施設を任せる仕組み(指定管理者制度)がスムーズに進むよう調整しています。こうした取り組みを通して、みなさんが安心して、気持ちよく施設を利用できる環境づくりを進めています。

市の財政は年々厳しくなっています。そこで平成25年に「公有財産利活用基本方針に基づく財産仕分け・利活用方針」を定め、施設の数を減らして維持管理にかかる費用を減らす工夫を始めました。これまで、市が持っていたホテルや公衆浴場などを民間に譲ったり貸し出したりしています。

平成28年には、使われなくなった公共施設の利活用を進める条例をつくり、翌年からは閉校した学校の跡地をもっと活用しやすくなるよう制度を広げました。現在、閉校跡地は全部で30校あり、そのうち公的な活用が4校、民間による活用が9校です。

事業は、民間事業者から相談を受け、事業計画を市で確認します。その後、地元の地区コミュニティ協議会に説明し、同意を得てからスタートします。閉校になった学校の土地や建物を民間の事業者に活用してもらうことで、新しい事業や仕事が生まれ、地域が元気になります。これが、この取り組みの大きなメリットです。

これからも、地域の活性化と公共施設の有効活用を進め、みなさんの暮らしに役立つ取り組みを続けていきます。

令和7年11月23日 行政管理部財産マネジメント課長 村田真一郎

宿泊施設として生まれ変わった学校
民間事業者による利活用状況

第6回 私たちの生活に欠かせない「水」-経営管理課-

蛇口をひねれば当たり前のように出てくる水。朝起きてから夜寝るまで、飲み水はもちろん、料理、洗濯、入浴、トイレなど私たちの生活に欠かせない命の源です。そして、災害時には生命を守るためにも欠かせません。

水道局経営管理課では、水源からの水を浄水場で安全な水に処理し、皆さんに安定的に届けるため、水道事業を運営しています。

事業を運営する上で直面している課題は、人口減少の影響により水道料金の収入が減少していくことです。また、水道管や施設などが古くなってきており、計画的に取り替えていく必要があります。さらに、地震などの自然災害に備えて、耐震化も考慮して進めていかなければいけません。

このような課題に対応し、将来にわたって安定した事業経営を継続していくため、水道料金の収納率を高めて、事業に必要な財源を確保したり、漏水している箇所を早めに見つけることで無駄な水を減らしたり、費用をできるだけ抑えながら施設の更新を進めたりしています。

水道は、私たちの生活を支える大切なライフライン。そして、水は命の源です。

皆さんが水道料金を納めていただくことは、安心して水を使い続けるための大切な支えになります。また、道路や敷地で「水がしみ出している」などの異常を見つけたら、ぜひ水道局へご連絡ください。あなたの一声が、安全な水を守る力になります。

これからも、持続可能で健全な水道事業を続けるために、皆さんのご理解とご協力をお願いします。

令和7年11月16日 水道局経営管理課長 村松満広

水道局お客様サービスセンターの写真

第5回 川内港、未来へ舵を切る “みなと”が呼び込む ヒト・モノ・仕事ー建設政策課ー

建設部建設政策課では、地域の持続的な発展と市民生活の向上を目指し、国や県が進める道路・河川・港などの都市基盤の整備や建設事業の企画・調整を行っています。

市民の皆さまや関係機関との連携を大切にし、説明会や意見交換を通じて、分かりやすく開かれた行政運営に努めながら、事業予算の管理や国・県との連携による事業の促進にも取り組んでいます。また、災害に強いまちづくりや、交通の利便性向上など暮らしを支える社会インフラの整備にも力を入れています。

今回は、港湾関連業務について紹介します。川内港では、木材などを海外へ運ぶコンテナの取扱量が増えており、地域の産業や物流を支える重要な役割を担っています。

しかし、近年の船の大型化により、現在の港では水深が足りず、大型船の入港が難しいという課題があります。

このため、令和3年から国・県による「川内港唐浜地区国際物流ターミナル整備事業」が始まりました。令和7年度末には新しい港の一部が使えるようになる予定です。この整備により、企業の誘致や働く場の創出、地域産業の振興などが期待され、川内港はこれから「県西部の海の玄関口」として、ますます重要な役割を担っていくことになります。

川内港の整備は、単なるインフラ投資ではなく、地域の未来を切り拓く戦略的な取り組みです。今後も国・県・市が連携して、港湾機能の高度化と地域産業の融合を図り、グローバル経済の中で薩摩川内市が元気なまちとして輝き続けられるよう努めてまいります。

令和7年11月9日 建設政策課 港湾担当課長 森山 広章

令和7年10月下旬時点での工事の様子を撮影した写真

令和7年10月下旬時点での工事の様子

第4回 火災を防ぐ影の守り手ー予防課ー

消防といえば、「火災」「救急」「救助」など、現場で活躍する姿を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、消防活動の根拠となる消防法には「火災予防」に関する規定が多くあり、予防課は「火災を未然に防ぐ」ことを使命に、市民の命と財産を守るため日々活動しています。

主な業務は、事業所等の防火管理の指導、消火器など消防用設備の設置の指導、ガソリンスタンドなどの危険物施設の規制、火災原因等の調査、そして火災予防の啓発活動です。

中でも火災調査は、火災が「どこから」「なぜ」発生したのかを科学的かつ客観的に解明する業務です。現場の焼け跡や証言、電気機器の状態などを丁寧に調べ、再発防止につなげます。焼け落ちた現場を調査するたびに心が痛み、火災予防の大切さを痛感します。

本市で最も多い火災の原因は、「たき火や火入れ」です。枯草などを焼却する際に、周囲の山林や原野に燃え広がるケースが多く見られます。中には、たき火が着衣に燃え移り、命を落とされた事故もありました。また、建物火災では、コンロや電気配線、電気機器などの取り扱い不注意によるものがほとんどです。

火災の多くは少しの油断で発生し、一瞬で大切な命や財産を奪ってしまいます。

「消火器の設置場所は」「住宅用火災報知器の点検は」など、そんなちょっとした疑問でも、お気軽にお問合せください。

寒くなるにつれて火を扱う機会も増えてきますので、常に『火の用心』を心掛け、火災ゼロを目指しましょう。

令和7年11月2日 消防局予防課長 德重 博文

消防局長から服装や規律等の点検を受ける「消防局長点検」の様子

消防局長から服装や規律等の点検を受ける「消防局長点検」の様子

第3回 ヤングケアラーを知っていますか? 子どもが、子どもでいられるためにー社会福祉課ー

社会福祉課は、市民の皆さんが安心して暮らせる地域づくりを目指し、福祉支援や相談業務に取り組んでいます。今回は、その中から「ヤングケアラー」への支援を紹介します。

ヤングケアラーとは、本来大人が担うべき家族の世話や介護を日常的に行っている子どもたちのことです。年齢や成長段階に見合わない負担を背負い、日常生活に支障があるほどの責任を持つことは「お手伝い」とは言えず、深刻な問題です。

令和4年度に市内の小中高生約7,000人を対象に実態調査を行った結果、認知度は1.9%と非常に低いものでした。そこで令和5年度は、市内の全公立小中学校で学校集会や朝礼を活用し、チラシやポスターで周知を行いました。

令和6年度には「気づいてあげよう 友達の困りごと」と題し、授業1時間を使った啓発活動を実施。虐待やネットいじめ、リストカットなど命に関わる問題も取り上げ、LINE相談窓口の案内も行いました。

子どもたちの理解は深まり、相談先の認識も広がっていますが、SOSの発信はまだ少ないのが現状です。令和7年度は、小学4年生や中学1年生に加え、市内の高等学校なども対象に周知を進めています。授業では、ヤングケアラーや虐待などの問題が身近にあることを伝え、気づいて寄り添える「優しい友達」になってほしいという思いを込めて取り組んでいます。

今後も、子どもたちが悩みを抱え込まず、安心して相談できる環境づくりを進め、「子どもが、子どもでいられる街」の実現を目指していきます。

令和7年10月26日 社会福祉課長 紙屋 一朗

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第2回 甑島のみなさんの身近な存在としてー甑島振興局ー

こんにちは、甑島振興局です!

私たちは、島民約3,500人のみなさんが、安全安心で快適に暮らせるよう、県、国の機関に加え、福祉団体や学校などと連携しながら、子育てや教育、医療・福祉、産業振興、道路や港、水道などのインフラ整備まで、幅広く地域づくりに取り組んでいます。

甑島には27の自治会と9つの地区コミュニティ協議会などがあり、地域活動もとても活発です。市職員も、地域のみなさんと直接顔を合わせながら、日々の業務に取り組んでいます。こうした「顔の見える関係」が、甑島の大きな強みと考えています。

今年6月24日の大雨災害では、里町薗下自治会を中心に45戸が浸水しましたが、自治会や地区コミュニティ協議会、市・県・社会福祉協議会・学校など、多くの方が復旧作業に参加してくださいました。日頃から築かれている信頼関係が、こうした場面で力を発揮することを改めて実感しました。ご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

全国的に少子高齢化や人口減少の中、甑島では「こしきしま竜宮文化フェスタ」や「甑マラソン」などのイベント、「甑島ツーリズム協議会」の活動など、地区コミュニティ協議会を中心に、全島一体となって取り組んでいます。

「ちょっと聞いてみたいな」「困ってるんだけど…」などありましたら、お気軽に甑島振興局にお声掛けください。

これからも、島民のみなさんに寄り添い、自治会や地区コミュニティ協議会、社会福祉協議会、学校などと連携、協力してまいります。

甑島でボランティア活動する写真

写真は、6月の大雨災害により約120人の災害ボランティアが集まった様子

令和7年10月19日 甑島振興局長 堂元 光信

第1回 子どもは未来からの大切な預かりものー教育委員会ー

藤田教育長の写真

「おはようございます。」

同じマンションに住む中学生から元気な挨拶の声が、今朝も届きました。

また、エレベーターの中で出会った小学生の笑顔は、清々しい一日の始まりを演出してくれます。


薩摩川内市教育委員会では、令和11年度を目標年度とする『教育振興基本計画』を今年度からスタートさせました。この計画には、本市の未来や社会全体を担う子どもたちの夢や希望が実現できるよう大切な取り組みが盛り込まれています。

事務局の職員全員が「チーム教育サポーター」として心を一つにし、関係機関と十分な連携を取りながら、次のような施策を進めてまいります。

  • 不登校の子どもたちへの支援
  • いじめの積極的な認知と早期対応
  • 校内環境の整備(トイレの洋式化、特別教室の空調など)
  • 通学路の安全対策
  • 地域と連携した休日の部活動の展開 など

これらは、子どもたちの学力と体力の向上、社会のルールやマナーを守ろうとする意識、感謝や思いやりの心、他者の痛みを理解する優しさ、生命を大切にする心、そして自身を前向きに捉え、社会での役割や価値を感じる心を養い、多様な人々と協働しながら社会的変化や困難を乗り越えられる力を培っていく土台となるものです。

市内34校の保護者や地域の皆さまの声に丁寧に耳を傾けながら、「魅力ある学校づくり推進プロジェクト」も引き続き進めてまいります。

市民の皆さまの温かいご理解とご協力を、どうぞよろしくお願いいたします。

令和7年10月12日 教育長 藤田芳昭

この記事に関するお問い合わせ先

未来政策部 秘書広報課 企画総務・広聴広報グループ
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電話番号:0996-23-5111 ファックス番号:0996-20-5570
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